インナーチャイルドは、乳児期から成人までの期間において、「傷ついた出来事」や「満たされなかった欲求」が主な原因になります。
形成要因の代表的な体験は以下のようなものになります。
・家庭内暴力を受けたこと。
・いじめを受けたこと。
・求める形で親からの愛情を得られなかったこと。
・兄弟姉妹の存在により、親の愛情が減ったと感じたこと。
・親などの状況により、家庭が安心していられる場所ではなかったこと。
・自分のペースより、早く成長を求められたこと。
・納得のいかない形での親との別離。
・恒常的に否定されたこと。
・「ダメ」という言葉を頻繁に使われたこと。
・学力=存在価値と刷り込まれたこと。
・存在価値を否定されるような教育を受けたこと。
インナーチャイルドはバーストラウマ以上に主観的要素が強く、量的にも質的にも非常に個人差があります。
例えば、小学生の時にテストの点数が悪く、親から叱られたとしても、大きく傷つく人もいれば、さほど傷つかない人もいます。
ということで、体験の内容というよりは、その体験の捉え方がインナーチャイルドの大きさに影響します。
そして、バーストラウマが大きければ、起きた事象を否定的に捉えやすくなるため、インナーチャイルドは大きくなりやすい傾向があります。
自分の人生が思うようにいかないと感じている場合、バーストラウマと共にインナーチャイルドの影響を大きく受けているかもしれません。
これらのトラウマの影響は、
「抑圧的な言動」、
「自己否定的な思考や発想」、
「不安や怖れの感情」
となって表面化します。
具体的には
「自分には出来ない。」
「今まで経験のないことは不安だ。」
「ミスしたくない。」
「辛いけど我慢して仕事をする。」
「自分の思いや意見を言わない。」
「つい、自分が悪いのではと考えてしまう。」
という発想が自然と出てしまいます。
ですので、自分の望む人生へ変化していくよりも、「傷つかない選択」をしてしまいます。
「嫌われたくない。」という思いや「相手の反応や評価を気にする言動」も同様です。
このような思考や発想、言動は日常的によくあることだと思いますが、そこには「トラウマ」が影響していると考えています。
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