認められたい想いは誰にでもある
ITエンジンのイライラ改善をサポートしている感情カウンセラーの山田純平です。
仕事をしていると様々な人から評価されます。査定評価はほぼ間違いなくありますよね。
査定は上司から評価されますが、それ以外でもお客さんやプロジェクトリーダー、部下からも何かしらの評価がされているでしょう。
自分が勝手に人目を気にしているだけの場合もありますが、誰でも心の中で「相手がどんな人か?自分のことをどう思っているか?」と自然に考えてしまうものです。
なので、無意識的に周りの目は気になるものです。
誰でも嫌われたくないですし、良い評価をされてたいですからね。笑
ただ、自分が望む評価と違うと凹んだり、イライラしたりします。
私も周りの目や評価を気にしまくって生きていました。
そういえば、小学生の頃からいつも「失敗やミスをしないかな。」「相手にどう思われたかな。」「嫌われていないかな。」と気にしていましたね。
そして、自分の思った通りにいかないとイライラしていました。
さらに周りの目を気にしすぎて、自分がやりたいことや言いたいことを抑えてしまっていましたね。
みんなが楽しそうに遊んでいるときでも冷静に周りを見て今を楽しめないことが多かったです。
認めてほしい想いは誰にでもありますが、承認欲求が強いと認められない時に不安になって、それが閾値を超えるとイライラが出てきます。
今回はイライラの改善にも役立つ承認欲求についてお伝えしたいと思います。
承認欲求を満たすメリット
上司やお客さんから仕事で認めてもらえると嬉しいものです。
認めてもらえると「自分が役に立っている。自分には価値がある。」感じがしますよね。
また、仕事で誰かの役に立てるのは純粋な喜びでもあります。
そして、その喜びの感情が頑張る原動力になります。
子供には「褒めて伸ばす」という教育が良いという話もありますが、大人も同じでしょう。
褒められて嬉しかったら、それを行動のエネルギーにできると思います。
その結果、評価されるとさらに喜びを感じ行動し、成果を生み出す良い循環になっていきます。
なので、承認欲求は仕事で結果を出すために有効な側面があると思います。
承認欲求を満たすデメリット
上司やお客さん、他の誰であっても認めれもらえると嬉しいものです。
ただ、良いことばかりではありません。
認めてもらうために無理に頑張ったり、自分がやりたいこと言いたいことを抑圧してしまうことがあるんですね。
自分のキャパをオーバーしても、評価を得るために頑張ってしまうイメージです。
そして、うまくいかない時はイライラも出やすくなります。
仕事で無茶な作業やタイトなスケジュールを指示されても、上司やお客さん、リーダーの評価を得たかったり、評価が下るのを怖れて頑張ってしまうことは割とよくあることかもしれません。
実際に、システム設計やプログラム作成ではタイトなスケジュールをこなさざるえない状況がよくあります。
その時に頑張りすぎてしてしまい、それが当たり前になると心身ともに疲弊してしまいます。
そうなると、心に余裕がなくなりイライラすることが増えてしまい、毎日が辛いものになっていき、人生がつまらなく感じるようになります。
相手のため、評価のため、自分の責任を全うするために頑張ってしまう気持ちは分かりますが、自分の心身も大切にしたいですね。
承認欲求の原因は子供の頃の影響が大きい
自分を認めてほしい気持ちは誰にでもあると思います。
そんなの当たり前!という感じでしょうか。
この承認欲求は子供の頃に養われていきます。
生まれてから学校を卒業して働くまでは親が育ててくれます。
言い換えれば、親がいなければ生きていけない状態とも言えます。
だから、無意識的に親に認めてもらいたい、嫌われたくないと思ってしまいます。
これが積み重なると、自分のやりたいことを抑圧して親の言う事を聞くようになりがちです。
さらに、親に怒られるとそれが心の傷となって親の目を気にするようになります。
この幼少期の心の傷はインナーチャイルドと言われています。
実は日々の小さな傷ついた経験でも心に蓄積していて、大人になっても嫌われたくない、傷つきたくない想いが勝手に出てきてしまいます。
だから、
・相手の言う通りにしよう。
・相手に嫌われないようにしよう。
と思ってしまうのも自然なことかもしれません。
ただ、このインナーチャイルドを理解することで、相手の評価を過剰に求めてしまった際に「過去の傷ついた経験が反応しているだけ。」と切り替えやすくなると思いますよ。
結果的にイライラすることも減っていきます。
実はイライラが出る主な原因はこのインナーチャイルドだと考えています。
実際に感情が生まれるプロセスは以下のようになります。
1.仕事の失敗を指摘される(外部の刺激)
2.インナーチャイルドが刺激される
3.失敗を避けたくて怖れや不安、イライラの感情が出る
イライラなどの感情はなんとなく出る訳ではありません。
感情が出るにはちゃんと原因があって意味があります。
感情のことを理解して振り回されないように生きたいですね。
過剰に相手の評価や承認を得ようとすると、疲弊してしまう
認めてほしいという想いはやる気を生み出すメリットがあります。
ただ、それが強くなりすぎるとデメリットにもなります。
それは「相手に認めてもらう。」ことが優先されててしまい、無理して頑張ってしまうからです。
「会社のため、上司のため、お客さんのため」に自分に無理をして仕事をしてしまうことはよくあると思います。
たまにであればいいのですが、それが続くと心身が疲弊していきます。
そうなると、心に余裕がなくなり、イライラすることが増え、自分の幸せのために人生を生きている実感が薄くなり、毎日が辛いものになっていきます。
嬉しいときもありますが、相手の評価を求めるのもほどほどにしたいですね。
今の自分を承認して自己肯定を上げる
では、どうすれば相手の評価を求めなくなるのでしょうか?
それはシンプルに「自分で自分を認める。」ことです。
何か特別なことをして、それを評価するという意味ではありません。
いつも当たり前に行っていることを認めるのがポイントになります。
・遅刻しないで出勤する
・毎日朝会に出席する
・上司へ定期報告を行う
・期限通りにプログラムを作成する
これらは普段の当たり前ですが、その積み重ねが今の人生を創っています。
ただ、日々忙しく過ごしているとその当たり前がなかったかのように思ってしまい、出来ないことや失敗、ミスなどのネガティブなものに意識が向いてしまいがちです。
ネガティブに意識が向いてしまうのは、今後、同じことを繰り返さないために心が反応しているのかもしれませんね。
だから、あえて当たり前にできていることを認めていくことが自己肯定に繋がります。
「そんな簡単にできることを認めて意味あるの?」くらいのことで大丈夫です。
毎日こなしているルールや義務、責任など「出来て当たり前」と思われていることを認めていきましょう。
地道にコツコツ続けていると、知らないうちに自分のやっていることに自信が持てるようになってきますよ。
まとめ
相手に認めてほしいという承認欲求は誰にでもあります。認めてもらえると嬉しいですよね。
でも、その想いが強く働いてしまうとイライラしやすくなったり自分を苦しめてしまうことにもなります。
認めてほしくて無理に頑張りすぎてしまうと心身が疲弊してしまいますからね。
そうならないために、過剰に相手の評価を求めるのはできれば避けたいところです。
ただ、評価を求めてしまう主な原因であるインナーチャイルド(幼少期の心の傷)は誰にでもあるもので、
反応的に評価を求めてしまうので厄介です。
無意識に、自己否定を感じたくない、傷つかないことが優先されてしまうんですね。
そんな状態を改善するために、「今の自分を認める。」ことが有効になります。
自己否定(マイナス)を減らして、自己肯定(プラス)で満たしていく感じですね。
そのために、普段当たり前にやっていることをちゃんと認めていきましょう。
いつも出来ている「当たり前」が今の自分を創っていて、それがこれからの未来を創っていきます。
ネガティブに意識を取られすぎないで、出来ている自分を受け入れて自分自身の自信を積み上げていきたいですね。