ITエンジニアのイライラ改善をサポートしている感情カウンセラーの山田純平です。
ITエンジニアはプロジェクトごとに複数のメンバーと仕事をするのが通常です。
なので、指摘やアドバイスを受けることがあると思います。
自分の仕事にプラスになるアドバイスですが、イラッとしてしまうこともあります。
「うるせー。うざざい。」と思うこともありますよね。笑
でも、相手の好意を拒否しているような罪悪感も出てきます。
この記事ではそんな感情の反応にうまく対処する方法を紹介します。
相手のアドバイスにイラッとしてしまう理由
自分が批判されたと感じる
相手のアドバイスをアドバイスではなく、自分の仕事の結果や行動に対する批判と捉えることがあります。
特に、自己評価が低いときや自分に自信がないときは、アドバイスが自分を否定しているように感じやすくなります。
批判を受けたと感じることで、防衛的になり、相手に対して腹を立ててしまうことがあります。
自分の意見ややり方が否定されたと感じる
相手のアドバイスが自分の意見ややり方を否定するように感じられると、自尊心が傷つき、反発心が生まれます。
特に、自分のやり方に自信を持っていたり、自分の判断を尊重してほしいと考えている場合、否定されたと感じやすくなります。
自分のやり方が尊重されなかったと感じると、相手のアドバイスが攻撃的なものに思え、イライラすることがあります。
アドバイスが押し付けがましく感じる
アドバイスが一方的で、相手が自分の意見を押し付けているように感じることがあります。
この場合、自分をコントロールされているように感じたり、自主性が奪われたと感じやすくなります。
自分の意志や考えを軽視されたと感じると、相手のアドバイスに対して反発的な感情が湧きます。
アドバイスのタイミングが悪い
アドバイスを受けたタイミングが悪いと、それに対してネガティブな感情が生じることがあります。
特に、感情的に不安定なときや、すでにプレッシャーを感じている状況でアドバイスを受けると、腹が立ちやすくなります。
アドバイスを受け取る心の余裕がないときに、アドバイスをされると、うんざりしたり、イライラすることがあります。
自分への信頼が薄い
アドバイスをしてきた相手が、自分の状況を十分に理解していなかったり、適切な経験を持っていないと感じると、そのアドバイスに信頼を置けず、腹が立つことがあります。
自分より経験が浅い人や、状況を把握していない人からの助言は特に反発を招くことがあります。
「あなたに言われたくない!」という感情が生まれ、相手のアドバイスを拒絶しがちになります。
そもそも助言を求めていない
自分がアドバイスを求めていない状況で、相手が助言してくると、助けられたいという気持ちがないため、干渉されたように感じて腹が立つことがあります。
特に、何かを改善したいという意識が自分にないときに、アドバイスが余計なお世話と感じやすくなります。
自分が頼んでもいないアドバイスに対して、不要だと感じ、苛立ちを覚えることがあります。
自分で解決したいという思いが強い
自分で問題を解決したい、あるいは自分のやり方で物事を進めたいという気持ちが強い場合、他人からのアドバイスが「余計な干渉」と感じられることがあります。
この場合、助けを借りることがプライドに触れる場合もあります。
自分の自主性を侵害されたと感じ、相手に対して怒りや不満が生まれやすくなります。
コンプレックスを刺激される
アドバイスが自分の弱みやコンプレックスを刺激する内容だと感じると、防衛的になり、反発心が生まれやすくなります。
特に、苦手だと感じていることについて助言されると、それを指摘されたように感じ、自己肯定感が低下します。
自分の欠点や苦手な部分を指摘されたと思い、感情的な反応をしてしまうことがあります。
相手との関係性が影響する
アドバイスをしてくる相手との関係が悪い場合、相手からの助言がたとえ有益であっても、反発的に受け取ることがあります。
関係が緊張している場合、相手の言動をネガティブに解釈しやすくなります。
関係が悪化している相手のアドバイスを「攻撃」や「干渉」として受け取り、感情的な反応を引き起こします。
相手のアドバイスにイラッとしてしまった時の対処法
ゆっくり深い呼吸をする
まずはゆっくりと深呼吸をして、心を落ち着かせましょう。
感情的になったまま対応すると、適切な指導ができなくなる可能性が上ります。
簡単ですが、効果的な方法です。
8秒吐いて8秒吸う。
この単純なことをくり返すだけで感情は落ち着いてきますので、ぜひ試してみてください。
アドバイスの意図を理解する
相手がどのような意図でアドバイスをしているのかを考えてみましょう。
多くの場合、相手はサポートしたいという気持ちからアドバイスをしていると思います。
もしくは、今発生している問題を解決するために話しをしていることもあると思います。
つい、自己否定的に考えてしまいがちですが、認識をしなおしましょう。
相手に感謝を示す
腹が立っていても、相手が時間と労力をかけてアドバイスをくれたことに感謝の気持ちを持つことで、感情を和らげることができます。
笑顔と「ありがとう」という言葉は、関係を維持するための重要な一歩です。
相手の存在はうざいと想ったままでもいいので、相手の行動に感謝をしてみましょう。
少しずつ、イライラしにくくなると思いますよ。
受け入れるかどうかを冷静に判断する
相手のアドバイスが役に立つかどうかを冷静に判断しましょう。
アドバイスを絶対に受け入れないといけない訳ではないので。
役立つ部分があれば取り入れ、不要な部分は無理に受け入れる必要はありません。
その事実を心に意識できると、冷静に対応しやすくなりますよ。
自分の気持ちを伝える
もし相手のアドバイスが押し付けがましいと感じたり、不快に思った場合は、冷静に自分の気持ちを伝えることも大切です。
「今は自分で考えて進めたい」「少し時間を置いて考えたい」といったように、自分の意見を伝えることは重要です。
ただ、感情的になった状態だと素直に自分の意見を伝えるどころではないので、ゆっくり呼吸をして感情を落ち着けてからにしましょう。
相手に意見することは、相手の反発を受ける危険もあり、怖れも出やすいので、呼吸はとても重要ですよ。
まとめ
たとえ相手が親切心からであっても、アドバイスにイラッとしてしまうことはあります。
素直に状況を判断できないことがあるのが人間なんだと思います。(私も含めて。笑)
でも、感情に振り回されることなく冷静に状況を判断できれば、相手にも自分にも良い対応がしやすくなります。
呼吸をゆっくり丁寧に行って、相手の意図を考えるなど、今回紹介した方法を試してみてください。
ムッとすることがゼロにならなくても、少し軽くすることを続けていくと、人とのコミュニケーションが楽になっていきます。
相手の言動に反応しないで、よい関係を築いていきたいですね。