【否定され るとイライラ する】3つの原因と効果的な5つの対策

    ITエンジニアのイライラ改善をサポートしている感情カウンセラーの山田純平です。

    否定されるとイライラするのは、多くの人にとって共通の反応ですが、その背景にはさまざまな心理的要因があります。

    人間は基本的に承認や理解を求めるものであり、自分の意見や行動が否定されると、それが直接的に自己価値や自尊心に影響を与えることが多いです。

    また、このような状況で出てくる怒りやイライラは、個人の内面や過去の経験に深く根ざしている場合があります。

    では、否定されたときに感じるイライラをどのように対処すれば良いのでしょうか?

    本記事では、否定を受けた際に生じる心理的メカニズムを解説し、それに効果的に対処する方法を紹介します。

    具体的な心理テクニックや対話のスキル、感情との付き合い方を身につけることで、より建設的で前向きな人間関係を築く助けとなると嬉しいです。

    この記事の目次

    否定され るとイライラ する3つの原因

    完璧主義の弊害

     完璧を求める性格の人は、小さな批判にも過敏に反応しやすく、それがストレスや怒りとなって現れることがあります。

    自分の中に完璧な理想像があって、それを崩すような指摘や否定をされると、イライラしやすくなります。

    自分が完璧でないことを認めたくないので、ついイラッとしてしまう感じですね。

    顧客や上司がそこまで求めていなくても、自分の完璧像が基準になるので、結果的に成果へのレベルが上ってしまいます。

    それを下回るとダメ!という発想になるので「絶対にやらないと!」という想いが強い人は完璧主義かも?と振り返ってみるといいですね。

    山田純平

    完璧主義は減点方式なので自分に優しくないですね。

    今の自分を承認できていない

    他人からの指摘や批判、否定的な言動によって自己価値が下がる感じがしていまいます。

    自然とそれを避けたくなり、防御的な反応や怒りが生じやすくなります。

    いつも相手の言動が気になる人はこの傾向が強いかもしれませんね。

    ただ、一般的には指摘や批判的なことを言われてへっちゃらな人のほうが稀だと思います。(笑)

    良いところもダメなところも、今の自分として受け入れている人は少ないでしょうからね。

    山田純平

    自分の残念な部分を承認できるとストレスやイライラがグッと減りますよ。

    過去の傷ついた経験が反応する

     子供時代や過去に批判を受け続けた経験がある場合、批判を受けるとその時の経験を思い出し、怒りとして表現されることがあります。

    これはインナーチャイルドと言われ、誰にでも存在するものとされています。

    激しいDVを受けなくとも、「人前で楽しく遊んでいたら親から注意された。」くらいでその子が少しでも傷つけばインナーチャイルドとして心に蓄積していきます。

    そして、これは成人になるまで発生した都度溜まっていくとされています。

    誰にでも親や先生、友達の一言でちょっと傷ついた経験なんて山程あると思います。

    なので、つい否定的な言動をされると怖くなったり、自分を防御しようとして怒りやイライラが出てしまう心理メカニズムですね。

    山田純平

    子供の頃の傷ついた経験が大人になっても言動として影響しちゃうんですね、、

    否定されてイライラした時の効果的な5つの対処策

    ゆっくり深い呼吸を心がける

    キーボードから手を放してリラックスして椅子に座り、目を閉じましょう。

    その後は5分間ゆっくりと深い呼吸を続けるだけで、心がすっきり整ってきます。

    この時は否定されたことは忘れるのがポイントです。 可能であれば、何も考えないほうが理想ですね。

    ぼーっと何もしない時間が脳や心に栄養を与えてくれますよ。

    山田純平

    呼吸はシンプルすぎてあまり実践されていない気がしますが、かなり効果的ですよ。

    今の自分を受け入れる

    自分自身の長所も短所も受け入れることが重要です。

    完璧ではない自分にもOKを出すことで、他人の批評に対しても柔軟に対応できるようになります。

    誰であっても良い部分ばなりという人はいないでしょう。

    人と接することが得意な人は、一人でコツコツ資料を作ったり作業するのが苦手なことも多いと思います。

    要するに人には向き不向きがあるのが通常です。

    でも、全てができる人になろうと頑張ってしまいがちです。

    私もミスや失敗なく、パーフェクトを目指していた時期がありましたが、やればやるほど自分のダメな部分を知ることになりました。(笑)

    今の自分は良いも悪いもありません。

    今ここにいる自分自身を少しずつ受け入れていきましょう。

    少しずつ自分が好きになっていくと思いますよ。

    山田純平

    今の自分ではできないこともあるので、どんどん受け入れていきましょう。

    批判の内容を客観的に分析する

    一般的に批判の内容は自分自身のことではなく、仕事の成果に対してだと思います。

    でも、自分が否定されたように感じてしまうものです。

    なので、まずは相手の言動と自分自身の評価を切り離すために、相手との距離感を取るのがオススメです。

    遠くの人と話している感覚や全く知らない他人と話している感覚で対話でききるといいですね。

    そのくらい他人事で相手の批判を聞けると客観的に相手の言ったことを判断できます。

    相手が怒りに任せて言っているだけであれば、聞き流してもいいでしょうし、自分のとって有益な内容であれば、仕事の改善や成長の糧として受け入れてもいいでしょう。

    山田純平

    相手のことは全てちゃんと聞かなくてもいいと思いますよ。(笑)

    コミュニケーションスキルの向上

     批判を受けたときの適切な対応方法を学ぶことも有効です。

    例えば、「その点について考えたことはありませんでした。もう少し詳しく教えていただけますか?」と確認することで、批判をフィードバックとして受け止め、批判を有益なものにすることができます。

    とはいえ、素直にそう思えないこともあると思います。

    人間ってそんなにすぐポジティブに切り替えできないこともありますよね。

    そんな時は相手の立場や目線になって考えてみるといいと思います。

    相手の立場上、小言を言わざる得ない場合もあるでしょうし、指摘や否定的な内容を伝える立場の時もあります。

    上司の指示や指摘がウザい!という場合は仕事の役割や立場が違うので仕方がないですね。

    ゆっくり呼吸をして心を落ち着かせた後、相手の立場や目線に意識を向けてみましょう。

    それだけで、批判的な意見をフラットに受け入れやすくなりますよ。

    山田純平

    相手の立場になって考えるのは結構難しく慣れが必要かもしれませんが、続けていると段々と身についていきますよ。

    イライラを感じる

    感情は感じないと溜まっていきます。困った性質ですね、、(笑)

    だから、イライラを抑圧しているとイライラが激しくなったり、自分でもびっくりするくらいキレてしまうこともあります。

    逆に言えば感じれば解消されていくとも言えます。

    とはいえ、イライラなどのネガティブな感情は感じたくないものです。

    感情を感じることは慣れていないのが通常なので、少しずつトレーニングするのがオススメです。

    トレーニングをしたらその分だけイライラに対する耐性が上がり、振り回されにくくなります。

    イライラに対する筋力がアップするイメージですね。

    山田純平

    方法は以下の動画でも紹介していますので、ご覧いただければと思います。

    まとめ

    自分の言動や仕事の結果を否定されると傷つくものです。

    そして、それが怒りやイライラを引き起こします。

    誰でも否定されるのは嫌なものですが、相手も自分の存在を否定している訳ではないでしょう。

    自分のためを想って指摘している場合もあるでしょうし、立場上仕方がないこともあります。

    相手の立場や今の自分を素直に受け入れて、相手との距離感を取りつつ、相手と良好な関係を築きたいですね。

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