自分の勘違いで相手にムッとする!分かっちゃいるけど止められない理由と対処法

    ITエンジニアのイライラ改善をサポートしている感情カウンセラーの山田純平です。

    仕事をしていると、上司の指示や顧客の要望などを捉え違えたり、勘違いすることももあると思います。

    素直に詫びることができればいいのですが、感情が反応してムッとしてしまうことがあります。

    人間って面倒ですね。笑

    合理的に考えればしない選択かもしれませんが、素直になれない事があるのも事実だと思います。

    今回は自分が間違ったのに、相手にムッとして怒りをぶつけてしまう原因と対処法をご紹介します。

    この記事の目次

    相手にムッとしてしまう原因

    自己都合的な解釈や思い込み

    自分の都合や思い込みで状況を捉えていると、それが勘違いだった場合にムッとすることがあります。

    打合せの時間の思い違いや仕事の作業内容の勘違いはよくあるかと思います。

    自分にとって想定外なことになるので、自分の間違いを受け入れにくく、相手の言動に怒りがでる心理プロセスですね。

    期待と現実のギャップ

    自分が思っていた期待と違う場合にムッとすることがあります。

    見た目が美味しそうなケーキを購入して、いざ食べてみたら味が想像と違うときなどがこれに当たります。

    予約した時間に病院に行ったらすぐに診察してくれるはずが、15分待たされた。というのもありがちですね。

    期待値が高かったり、期待に固執するとイライラしやすくなるので、結果は手放したいですね。

    間違いを認めたくない

    仕事で間違えることは誰にでもあると思います。人間ですからね。

    常に完璧な人なんていない。と頭で分かっていても実際には心のどこかそれを求めていたりします。

    間違いを認めたくないと思ってしまうのは人の性ですね。

    一般的には間違うのは良くないという教育や刷り込みがあるので、間違いを悪としていることも多いと思います。

    自己評価が低い

    自己評価が低いと自分の勘違いを受け入れにくくなります。

    勘違いした時に自分が否定されてダメな存在に感じてしまうんですね。

    相手は気にしていなくても、自分では自己否定してしまう、、ということは多いかもしれません。

    今の自分でも出来ていることはたくさんあるので、そこを認めていきましょう。

    過去の傷ついた経験

    幼少期に何かを間違えて友達に笑われたり、親から怒られた経験は誰にでもあると思います。

    恥ずかしかったり、バツが悪い感じになりますよね。

    この傷ついた経験は忘れてしまっても、実は潜在意識に積み重なっていきます。

    同じ失敗をしないように覚えておく仕組みなんですね。

    そう考えると良いことに思えますが、大人になっても仕事で間違えると過去の傷ついた経験とリンクして、恥ずかしい感じになったり、傷つきます。

    これは感じたくない嫌なことなので、間違えていないかのように振る舞ったり、相手にムッとしてこれ以上傷つかないように自動的に感情が反応してしまいます。

    対処法

    ゆっくり深い呼吸をする

    まずはゆっくりと深呼吸をして、心を落ち着かせましょう。

    感情的になったまま対応すると、適切な指導ができなくなる可能性が上ります。

    簡単ですが、効果的な方法です。

    8秒吐いて8秒吸う。

    この単純なことをくり返すだけで感情は落ち着いてきますので、ぜひ試してみてください。

    自分と間違いの適切な距離感を取る

    間違った出来事と自分の存在がくっついてしまうと、自分が悪いことをした感じがした感じがしまいがちです。

    例えば、待ち合わせの時間を間違えた時であれば、間違ってしまった自分はダメな人だ。みたいな気分になりがちですよね。

    でも、自分の存在価値と間違った事象はイコールではありません。

    冷静に考えれば、大げさすぎますよね。笑

    でも、感覚的にはそうは思えないことが通常かもしれません。

    これは、自分の存在価値と間違った事業が心理的にくっついてしまうことで起こります。

    だから、自分の存在価値と間違った事象の心理的な距離を取ることで、イライラを軽減することができます。

    うまく距離感が取れると間違った事象に同調しなくなり、単なる事実として冷静な対応が可能になります。

    単に、相手に「時間を間違ってごめんね。」と謝る。以上!みたいな感じです。

    そこに感情的な反応や自己否定や罪悪感がでにくくなるんですね。

    心理的な距離感は慣れるまで感覚的に難しい感じがするかもしれませんが、間違った自分と別に2メートル先にもう一人自分がいて、後ろから間違った自分を見ている感覚が近いと思います。

    このように、間違った自分との距離の取り方を意識することで、イライラを軽減することができます。

    リフレーミングを活用する

    自分が間違った時の相手にムッとしてしまう時は、リフレーミングを活用すると効果的です。

    リフレーミングとは、物事を別の視点から見直すことで、新たな理解や発見を得る手法です。

    まず、問題や状況を客観的に捉えることが大切です。

    自分の間違いはダメなことという想いを一旦脇に置き、他の視点から見てみましょう。

    間違うことはダメな行為とは限りません。

    間違うことで逆にその事象を覚えることはよくある話です。

    テスト勉強でも間違ったところほど覚えていますよね。

    そう考えると、将来の自分に対してはプラスになることも少なくありません。

    最初はこじつけでも構わないので、間違うことに対するメリットや良い側面、または問題ないよね。という観点を考えてみましょう。

    昔からの固定観念で思い込んでいることも多いので、柔軟な思考のトレーニングにもなりますよ。

    間違いだけでなく、ちょっとした選択や出来事でも、日々リフレーミングを実践することで、柔軟な思考が養われ、相手や不都合な状況への許容量が向上します。

    リフレーミングのトレーニングとしては、いつも「選択肢を3つ考える」ようにしましょう。

    いつも選択肢を複数考える癖をつけることで、様々な観点で考えることができ、目の前の物事に対処しやすくなります。

    これらの方法を使って、イライラする状況を減らしていきましょう。

    今の自分を認める

    間違うと自分がダメなことをした感じがしたり、自己否定的になりがちです。

    自分の欠点やミスに意識が向いてしまうのは、今後同じことをくり返さないための心理メカニズムです。

    だから、どうしてもネガティブなことに意識が向いてしまいます。

    ネガティブな自分の要素ばかり意識していると、良いところがないかのような錯覚に陥ってしまいます。

    でも、今、自分が生きているということは多くの「出来ていること」の結果です。

    なので、小さな事で大丈夫なので、自分の出来ていることを書き出してみましょう。

    朝、時間通りに起きて、仕事に行くことも、出来ていることの1つです。

    そんなの当たり前なのですが、それが積み重なっているから生活できています。

    そこに光を当てて、今の自分を認めて肯定していきましょう。

    少しずつですが、今の自分を肯定できて好きになっていきますよ。

    感情日記をつけて傾向性を知る

    毎日、様々な感情が生まれています。

    でも、忙しく仕事をしていると発生した感情のことは忘れてしまいます。

    忘れた感情はなかったことのように思ってしまいますが、潜在意識には溜まっていきます。

    この事を知った時は「マジか、、」と思いました。

    なので、1日の感情を振り返って発生した感情を日記に書いてみるといいと思います。

    1ヶ月くらい続けていると、自分のムッとする傾向性が見えてきます。

    年上の男性から高圧的に指摘されるとムカつく。とか

    空腹の時はイライラしやすい。という感じですね。

    傾向性が分かれば、対処法も考えやすくなります。

    また、感情日記をつけていると、自分の本音も理解しやすくなり一石二鳥ですよ。

    ムッとした時の感情を感じる

    感情は感じないと溜まっていきます。困った性質ですね、、笑

    だから、イライラを抑圧しているとイライラが激しくなったり、自分でもびっくりするくらいキレてしまうこともあります。

    逆に言えば、感じることで解消されていくとも言えます。

    とはいえ、イライラなどの感情は感じたくないものです。

    一般的に子供の頃から感情を感じることは慣れていないので、少しずつトレーニングするのがオススメです。

    トレーニングをしたらその分だけイライラに対する耐性が上がり、感情に振り回されにくくなります。

    イライラに対する筋力がアップするイメージですね。

    方法は以下の動画でも紹介していますので、ご覧いただければと思います。

    インナーチャイルドを見つめる

    子供の頃に間違って恥ずかしい想いをしたり、怒られたりしたことは誰にでもありますよね。

    小さな時は知識や経験も薄いので間違っても仕方がないと思います。

    でも、その時の傷ついた経験が心の傷として潜在意識に残り、インナーチャイルドと呼ばれています。

    インナーチャイルドは1度傷ついたらずっと潜在意識に残り続ける性質があります。ほんとに困ったものです。

    このインナーチャイルドの蓄積は成人になるまで続くと言われており、それが大人になっても影響を与えます。

    具体的には、仕事で間違った時に過剰に怒りが出たり、言動がネガティブになり、そんな自分を否定したりします。

    このメカニズムを知らないと、イライラが続いたり自己否定的な日常になっていきます。

    今の自分の判断や選択、思考パターンは子供の頃のインナーチャイルドが原因で出来ているといっても過言ではありません。

    なので、イライラや自己否定的な発想が出たときには、どんなインナーチャイルドがあるんだろう?と意識を向けてみてください。

    「なんだ、子どもの頃のあの出来事を気にしているだけか。」と気づければ、ネガティブな発想は減っていき、ポジティブな心持ちになりやすいイメージです。

    イライラが状態化していたり、ネガティブな思考が強い人も改善の余地はまだまだたくさんあるので、人生をより幸せなものにしていきましょう。

    まとめ

    自分が勘違いしたのに相手にムッとして怒りをぶつけてしまう。

    人の性かもしれませんが、お互い気持ちの良いものではありません。

    これは自動的に反応してしまうので、事前の対処ができない感じがしていまいますが、そうなるには原因があって改善は可能です。

    今の自分に出来ていることを認めることで自己肯定感を高めるのも有効ですし、勘違いのメリットに居敷を向けるのもいいですね。

    今回、紹介した方法を試していただいて、感情に振り回されずに仕事や人生を楽しみたいですね。

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