職場で特定の人にイライラする!プロのカウンセラーが伝える現実的&心理的アプローチ

    みなさん、こんにちは。ITエンジンのイライラ改善をサポートしている感情カウンセラーの山田純平です。

    特定の人に対してイライラしてしまうことは、誰にでも経験があるものです。

    イライラの原因は様々で、その人の言動や態度、あるいは自分自身の心理状態や過去の経験に由来することが多いですね。

    この記事では、なぜ特定の人にイライラしてしまうのか、その心理的な背景を探ります。

    イライラの原因を理解することで、対処法や解決策を見つけるサポートになれば幸いです。

    この記事の目次

    感情のメカニズム

    感情は、人間の脳が外部の刺激に反応して引き起こされるとされています。

    脳は感情を司る中枢であり、イライラを感じるメカニズムも脳内で行われます。

    特に、扁桃体と呼ばれる部分が、恐怖や怒りなどの感情に関与しています。

    扁桃体が刺激されると、体が緊張状態になり、心拍数や血圧が上昇します。

    この反応が続くと、イライラや怒りが増幅されます。脳の仕組みを理解することで、感情のコントロール方法を見つける手助けとなります。

    例えば、深呼吸や瞑想などの方法は、脳の活動を落ち着かせ、感情を安定させる効果があります。

    特定の人にイライラする原因とは?

    仕事が遅い

    仕事が遅い人を見ているとイライラしますよね。

    その人が自分と同じチームだったり、自分が指示したことが遅いとさらにイライラしやすくなります。

    納期やスケジュールがタイトな場合は特にですね。笑

    高圧的な態度

    高圧的にコミュニケーションしてくる相手だと、自分がコントロールされている感じがしたり、自分を下に見てくる感じがするので、それがイライラに繋がります。

    意見を押し付けてくる

    意見を押しつけてくる人もイライラしやすいです。

    自分の話はちゃんと聞いてくれないので、自分が大切にされていない感じがしたり、相手都合で勝手な感じがするのは嫌ですよね。

    話しが通じない

    話が通じなかったり、話しが噛み合わない人もイライラしやすいですね。

    「自分の説明が悪いのかな?」とか「自分に興味がないのかな?」と感じやすく、自己否定感を持ちやすいのでそれがイライラに繋がります。

    言った通りに行動しない

    指示した通りに仕事をしなかったり、言ったことと違うことをする人っていますよね。

    「こいつ話を聞いてたのか?」と思ってしまいますが、相手は悪気はないのでしょうね。

    自由な性格

    社会人でも自由な性格の人っていますよね。

    本人はそれが自然で普通なのでしょうが、周りと感性が違うとコミュニケーションがうまくいかなかったり、仕事に影響もでてきます。

    ある程度、守るべきルールや決まりもありますし、相手のことも意識した言動は大事ですからね。

    ネガティブ思考

    何をしてもネガティブに考えてしまう人はいるものです。

    「大丈夫だよ。」「よく出来てるよ。」と伝えても、それを受け入れないでいつも否定的に考えてしまうのでしょう。

    ずっとその状態だと、こちらとしてはイライラの種になってきますね。

    イライラを引き起こす心理的な要因とは?

    固定観念の影響

    固定観念とは、「必ずこうである」という個人的な思い込みのことで、不要な固定観念にとらわれると、特定の考え方や発想が固まってしまい、先入観を生み出して、相手の意見や行動を受け入れにくくなります。

    例えば、「資料は相手に分かりやすく作るべきだ。」「ミスや失敗をしてはいけない。」という考え方は、会社員であれば誰にでも起こりやすい固定観念です。

    このような固定観念は、発想や思考の柔軟性を持ちにくくし、相手の言動が自分の固定観念に沿わないとイライラしたり、自分と相手の意見が違った場合に相手の意見を受け入れるのが難しくなります。

    ~すべき。~してはいけない。という発想が出たら、固定観念と考えると分かりやすいですね。

    インナーチャイルドの影響

    子供時代や過去に傷ついた経験があると、大人になっても同じような状況になると過去の経験が反応して、イライラが発生することがあります。

    幼少期の傷ついた経験はインナーチャイルドと言われており、誰にでも存在するものとされています。

    激しいDVを受けなくとも、夕方まで楽しく遊んでいたら親から注意された。くらいでも、自分が少しでも傷つけばインナーチャイルドとして心に蓄積していきます。

    そして、これは成人になるまで溜まっていくとされています。

    親や先生、友達の一言でちょっと傷ついた経験なんて山程あると思います。笑

    なので、過去に傷ついたときと同じようなタイプの人や状況になると、怖くなったり不安になり、自分を防御しようとして怒りやイライラが出るのが通常です。

    感情の抑圧

    怖れや不安、イライラは感じたくないし、無い方がいいですね。なので、無意識に感じなくしたり抑圧してしまいがちです。

    ただ、日々の不安や怖れ、怒りを抑圧していると、それが蓄積して逆にイライラしやすくなります。

    なので、毎日のように感情を抑圧しているとイライラする度合いが上がってしまいます。

    感情は感じないと溜まっていく性質があるため、抑圧は逆効果になってしまうのでご注意ください。

    イライラを感じた時の具体的な対処法

    イライラを感じた時に冷静に対処することは、より良い人間関係を維持するために重要です。

    特定の人に対するイライラを軽減するためには、まず自分の感情を認識し、それに適切に対処する方法を学ぶことが有効ですね。

    以下に、イライラを感じた時の具体的な対処法を紹介します。

    冷静になるためのテクニック

    冷静になるためには、自分の感情を一時的に制御する方法を学ぶことが重要です。

    イライラした時は即効性のある以下のテクニックを試してみてください。

    1. 深呼吸:ゆっくり深く息を吸って、ゆっくりと吐くことで、心が穏やかになり、リラックスできます。
    2. カウントダウン:10から1までゆっくりとカウントダウンすることで、頭を冷静にする時間を確保します。
    3. イメージの切替え:自分が好きな場所や楽しい思い出を思い浮かべることで、一旦、気持ちを落ち着かせます。
    4. 身体を動かす:軽いストレッチや散歩をすることで、身体の緊張を解きほぐすと共に脳もリラックスすることができます。

    これらの方法を実践することで、瞬間的なイライラを抑えることができます。

    相手と適切な距離を取る

    イライラする人との距離の取り方を工夫することで、ストレスを軽減することができます。

    必要以上に近づかず、適度な物理的距離を保つことが効果的です。

    また、心理的な距離も大切です。相手の意見を鵜呑みにせず適度に心理的な距離を置くことで、客観的で冷静な対応が可能になります。

    心理的な距離感は慣れるまで感覚的に難しい感じがするかもしれませんが、10メートル先の人と話している感じだったり、全く関心のない人と話している感覚が近いと思います。

    このように、距離の取り方を意識することで、イライラを軽減することができます。

    直接コミュニケーションをしない

    目の前に相手がいるとイライラなど感情が反応しやすくなります。

    なので、イライラを軽減したい場合はメールやチャットなどで間接的にコミュニケーションするのも有効です。

    複雑なことは伝えにくかったり、面倒なデメリットはありますが、イライラしないのを優先したいときは試してみてください。

    無理に関わらない

    特定の人にイライラする場合、コミュニケーションの頻度を調整することも有効です。

    必要なときだけ接触し、無理に関わろうとしないようにしてみましょう。

    コミュニケーションを減らすことは、仕事に影響が出そうな気もしますが、いつも100点の仕事をしなくてもいいと思いますので、イライラしないことも大切にしたいですね。

    相手の立場で考える

    特定の人にイライラする時は、相手の立場に立って考えることが有効です。

    相手の立ち場や状況、考え方や視点を理解し、その気持ちを尊重する姿勢を持ちましょう。

    また、自分の気持ちを正直に伝えることも大切です。

    「あなたの言動で私はこう感じている。」というように、自分の想いや感情を具体的に伝えることで、相手に否定感を与えにくく、気づきや反省を促しやすくなります。

    素直な想いを伝えられたら、相手も無視できないですからね。

    相手の期待値を上げない

    相手に対する期待値を上げすぎないことも重要です。

    過度に期待すると、それが満たされない可能性も上がりますし、期待外れの時の失望も大きくなります。

    ハードルを上げすぎないで現実的な期待を持つことで、関係がスムーズに進みます。

    子供と接するようなメンタリティでいれるといいですね。

    イライラを感じた時の心理的な対処法

    抑圧を緩める

    自分ではそう思っていなくても、無意識に抑圧していることがあるのが通常です。

    全く抑圧なく生きている人はほぼいないでしょうからね。笑

    ただ、抑圧が強すぎるとイライラしやすくなります。

    例えば、自分が忙しかったり、仕事やプライベートで楽しめていないと、「楽しそうにしている人にイライラする」という具合です。

    ですので、イライラを起点に自分の抑圧を見つめてみると、無意識の抑圧に気づきやすくなります。

    抑圧に気付いたら、問題ない範囲で少しづつ緩めていきましょう。

    ストレスも減り、毎日の幸福感があがっていくと思いますよ。

    ~すべき、~してはいけないという固定観念を緩める

    固定観念は自分の中の当たり前のことです。だから、とても気づきにくいんですね。

    なので、まずは「これって固定観念かも?」と意識を向けることが大事です。

    ポイントとしては「~すべき、~しないといけない」「~してはいけない」という発想が出たら、固定観念の可能性が高いです。

    「人の話はちゃんと聞くべき、生産性はあげるべき、評価されないといけない、顧客の要望は満たさないといけない」

    「納期に遅れてはいけない、ミスしてはいけない、怠けてはいけない」など挙げだしたらきりがありませんね。笑

    それくらい多くの固定観念があるのが通常です。

    この固定観念に気付いて緩めていけると、日々のイライラやストレスが減っていきます。

    具体的には、人の話をちゃんと聞かなくてもいい状況を考えてみる。など「絶対ではないよね。」と思えるアイディアを考えてみましょう。

    また、実際に行動してみるのも一案です。

    納期に遅れてもさほど問題ない時もありますからね。

    実体験があると固定観念が緩みやすいので、うまく活用してみてください。

    固定観念が緩んでくると、自分がダメ人間に思えてくることがありますが、思考の柔軟性が上がっている証拠でもあるので、いい感じに緩んできていると思ってOKですよ。

    イライラを感じていく

    感情は感じないと溜まっていきます。困った性質ですね、、笑

    だから、イライラを抑圧しているとイライラが激しくなったり、自分でもびっくりするくらいキレてしまうこともあります。

    逆に言えば、感じることで解消されていくとも言えます。

    とはいえ、イライラなどの感情は感じたくないものです。

    一般的に子供の頃から感情を感じることは慣れていないので、少しずつトレーニングするのがオススメです。

    トレーニングをしたらその分だけイライラに対する耐性が上がり、感情に振り回されにくくなります。

    イライラに対する筋力がアップするイメージですね。

    方法は以下の動画でも紹介していますので、ご覧いただければと思います。

    まとめ

    特定の人にイライラすることは誰にでもあることだと思います。

    大事なのはイライラした自分を責めないことです。

    イライラは自然な反応なので、イライラから学ぶスタンスのほうがいいですね。

    今回は即効性のあるイライラの対処法や心理的な根本解決の方法をお伝えしました。

    他にもメールマガジンではイライラ改善について様々な方法をご紹介していますので、宜しければご登録いただければ嬉しいです。

    イライラから開放されて、人生をもっと愉しみたいですね。

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