ITエンジニアのイライラ改善専門!インナーチャイルド・ヒーラーの山田純平です。
「基本的なことを聞いてくる部下にイライラしてしまって、後悔することが増えてきた…」
「自分で調べればすぐに分かることなのに、なぜいつも聞いてくるんだろう…」
このように悩んでいる方は少なくないでしょう。
実は、部下が自分で調べないことへのイライラには、私たちの過去の経験が大きく影響しているのです。
このイライラを自己理解のきっかけとして活用することで、より良い関係性を築くことができます。
この記事では、部下のマネジメントに悩むITリーダーの方に向けて、
- イライラの感情が伝えてくる本当のメッセージ
- 部下との関係を改善する具体的な3つの方法
- 自主性を育む効果的なコミュニケーション
上記について、元エンジニアで現在はインなインナーチャイルド・ヒーラーの山田純平の経験を交えながら紹介しています。
イライラは決して悪いものではなく、むしろ成長のためのサインかもしれません。
より良いチーム作りのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
自分で調べない部下とのイライラ関係を改善する心理的アプローチ
部下が自分で調べないことへのイライラは、実は私たち自身の内側にある感情からのメッセージです。
この感情の正体を理解し、適切に向き合うことで、部下との関係性を大きく改善できる可能性が開けてきます。
それでは、なぜイライラが生じるのか、その根本的な原因から見ていきましょう。
なぜ部下が調べないことにイライラを感じるのか
部下が自分で調べないことへのイライラの背景には、複数の心理的要因が隠れています。
まず、リーダーとしての責任感から生まれる焦りがあるでしょう。
「チームの成果を出さなければ」「期待に応えなければ」という重圧が、部下の行動に対する過敏な反応を引き起こしているのかもしれません。
次に、自身の価値観との衝突があります。
エンジニアとして「自ら調べて解決する」というスタイルを身につけてきた方にとって、その価値観と相反する行動は不安を生むものです。
さらに、時間的プレッシャーも大きな要因となっています。
締め切りに追われる中で、「すぐに調べれば分かることなのに」という思いが、イライラを増幅させてしまうのです。
これらの感情は、責任感の強いリーダーである証でもあります。
しかし、この感情をそのまま表出させると、部下との信頼関係を損なう可能性があるので注意ですね。
過去のトラウマが職場での感情に与える影響
現在の職場で感じるイライラには、実は過去の経験が大きく影響していることがあります。
例えば、学生時代に「自分で調べなさい」と厳しく指導された経験や、新人時代に上司から「そんなことも分からないのか」と叱責された記憶が、無意識のうちに影響を与えているかもしれません。
「自分の部下にも同じ思いをさせたくない」という気持ちと「きちんと調べる習慣を身につけてほしい」という願いが、複雑に絡み合っている状況です。
また、自身が完璧主義的な傾向を持っている場合、過去の成功体験が現在の期待値を高めすぎてしまうことがあります。
以前は同じような状況で悩んでいたという経験を持つ方も少なくないでしょう。
こうした過去のトラウマは、現在の感情反応に大きな影響を及ぼすことがあります。
トラウマを理解し、向き合うことで、より健全な感情コントロールが可能になっていきます。
イライラの根本的な原因を理解しよう
イライラの根本には、実は自分自身への理解が深く関わっています。
この感情は、単なるネガティブな反応ではなく、自己理解を深めるための重要なサインとして捉えることができます。
「なぜ、この状況でこれほど強い感情が湧くのだろう?」と、自分自身に問いかけてみましょう。
そこには以下のような気づきが待っているかもしれません。
完璧を求めすぎる自分:
常に高い基準を求める自分の価値観が、部下への過度な期待につながっている可能性があります。
コントロールへの執着:
状況をコントロールしたい気持ちが、部下の主体性を阻害してしまうこともあります。
時間的プレッシャー:
納期やプロジェクトの進捗に対する不安が、イライラを増幅させている場合もあります。
こうした自己理解を深めることで、感情との向き合い方が変わってきます。
イライラは、実は自分自身の成長や気づきのきっかけとなる大切なメッセージなのです。
部下との関係改善に効果的な3つの具体的対処法
イライラを感じる場面での対処法は、「感情の受容」「対話」「成長の共有」の3つのステップで構成されています。
これらの方法は、私がエンジニア時代に実践し、部下との関係改善に効果を実感できた実践的なアプローチです。
それでは、具体的な3つの対処法について順番に見ていきましょう。
深呼吸で自分の感情を観察する習慣をつける
感情的になりそうな場面では、まず深呼吸をして自分の感情を観察することから始めます。
「また基本的なことを聞いてきた」「なぜ自分で調べないんだろう」といった思いが湧いてきた時こそ、立ち止まるチャンスです。
以下の3つのステップで感情との向き合い方を実践してみましょう。
深呼吸の実践:
腹式呼吸を意識しながら、ゆっくりと3回深呼吸をします。呼吸を整えることで、交感神経の興奮を抑え、冷静な判断が可能になります。
感情の観察:
どんな感情が湧いているのか、その強さはどの程度か、体のどの部分に感じるのかを静かに観察します。感情を否定せず、ただ「あ、イライラしているな」と認識することが大切です。
自己対話:
「なぜこの状況でイライラを感じるのだろう?」と、優しく自分に問いかけてみましょう。答えを急がず、感情の声に耳を傾けることが重要です。
この習慣を続けることで、感情に振り回されることなく、より建設的な対応が可能になっていきます。
1対1で対話の時間を作り一緒に考える
定期的な1対1の対話時間を設けることで、部下との信頼関係を深め、自主性を育むことができます。
「部下の成長が遅い」と感じている方も多いかもしれませんが、実は適切な対話の機会が不足している可能性があります。
効果的な1対1の実施方法として、以下の3つのポイントを意識しましょう。
時間と場所の確保:
週1回30分程度の時間を確保し、リラックスして話せる環境を選びます。カフェなど、オフィス以外の場所を選ぶのも一案です。
対話の構造化:
最近の課題や成果、今後の目標について、部下に主体的に話してもらいます。その際、「どうやって調べたの?」「他にどんな方法を考えた?」といった質問を投げかけ、思考のプロセスを共有します。
具体的な行動提案:
「○○について、まずは公式ドキュメントを読んでみよう」など、具体的な次のステップを一緒に考えます。実行可能な小さな目標から始めることがポイントです。
週1回の共有会で成長を実感する
チーム全体で学びを共有する「共有会」を実施することで、個々の成長を可視化し、モチベーションを高めることができます。
「もっと効率的にチームを成長させたい」と考えているリーダーも多いのではないでしょうか。
以下の実施方法を参考に、チームに合った形で始めてみましょう。
基本的な実施方法:
週1回15分程度、各メンバーが調べたことや学んだことを3分程度で共有します。短時間で要点を伝える訓練にもなります。
共有のポイント:
何をどのように調べたか、なぜその方法を選んだのか、どんな気づきがあったのかなど、プロセスを重視した共有を心がけます。
フィードバックの工夫:
「その調べ方は良いね」「次はこんな視点も意識してみよう」など、具体的で建設的なフィードバックを心がけます。相手の努力を認め、次につながるアドバイスを提供しましょう。
共有会を通じて、チーム全体の調査力が向上し、互いに学び合う文化が醸成されていきます。
イライラをコントロールして職場の人間関係を改善するには
イライラは自己理解のメッセージであり、より良い人間関係を築くためのきっかけとなります。
感情をコントロールし、建設的なコミュニケーションを心がけることで、部下との信頼関係を深め、チーム全体の成長につながっていくのです。
それでは、イライラをポジティブな変化のきっかけに変えるための具体的な方法を見ていきましょう。
相手の質問の背景を理解する
質問の背景には、その人なりの理由や状況があることを理解することが大切です。
「なぜ自分で調べないのだろう」と思う前に、相手がどのような状況に置かれているのか、まずは理解を深めてみましょう。
以下のような視点で相手の立場を想像してみると、新たな気づきが得られるかもしれません。
経験や知識の差:
システム開発の経験が浅い場合、何から調べればよいのかわからない状況もあります。「当たり前」と思えることも、相手にとっては未知の領域かもしれません。
時間的プレッシャー:
締切に追われる中で、最短ルートとして質問を選んでいる可能性があります。効率を重視する意図を理解することも大切です。
過去の経験:
以前の職場や学生時代の経験から、まず質問することが習慣になっているケースもあります。
質問の背景を理解することで、より適切なサポートが可能になります。
建設的な言葉で具体的な行動を促す
相手の成長を促す具体的な行動提案が、関係改善の鍵となります。
「自分で調べなさい」という一言で終わらせるのではなく、具体的な道筋を示すことで、相手の自主性を引き出すことができます。
効果的なアプローチとして、以下の3つのポイントを意識しましょう。
具体的な調査方法の提示:
「○○のドキュメントの△△セクションを見てみると、ヒントが見つかるかもしれません」など、具体的な情報源を示します。表現は断定的にならないよう工夫しましょう。
段階的なステップの提案:
「まずは○○を確認して、わからない部分があれば△△を見てみましょう」というように、段階的な調査手順を示すことで、相手が取り組みやすくなります。
フォローアップの約束:
「調べてみて分からないことがあれば、また相談してください」と伝えることで、相手の安心感を高めることができます。
支援する姿勢を示しながら自主性を育む
自主性を育むためには、適切な支援と見守りのバランスが重要です。
「放任」と「過度な干渉」の両極端を避け、相手の成長をサポートする姿勢を示すことで、より良い関係性を築くことができます。
効果的なサポートの方法として、以下の点を意識してみましょう。
成功体験の共有:
自身が同じような課題をどのように解決したか、具体的な経験を共有します。「私も以前は同じようなことで悩んでいた」という経験の共有は、相手の共感を得やすいものです。
進捗の確認方法:
「どこまで調べられましたか?」「どんな発見がありましたか?」など、相手の取り組みを肯定的に確認します。
成長の承認:
小さな進歩も見逃さず、具体的に褒めることで、相手の自信につながります。「前回より調査の範囲が広がっていますね」といった具体的な承認が効果的でしょう。
自主性を育むプロセスには時間がかかりますが、一貫した支援の姿勢が、最終的には大きな成長につながっていきます。
まとめ
今回は、部下の成長に悩むIT企業のリーダーやマネージャーの方に向けて、
- イライラの根本にある感情の理解
- 建設的なコミュニケーション方法
- 部下の自主性を育む具体的なアプローチ
上記について、エンジニアからヒーラーに転身した筆者の経験を交えながら紹介してきました。
部下が自分で調べないことへのイライラは、実は私たちの過去の経験が影響している場合が多いものです。
この気づきを出発点に、感情と向き合い、より良いチーム作りへと歩みを進めることができます。
日々の業務に追われる中で、部下の成長に時間をかけることは簡単ではないでしょう。
しかし、イライラする感情こそが、あなたが良いリーダーになろうと努力している証なのです。
まずは今日から、イライラを感じたときに深呼吸をして「なぜだろう?」と自問することから始めてみましょう。
その一歩が、きっとあなたとチームメンバーの新しい関係性を築くきっかけとなるはずですよ。
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一度きりの人生!後悔しないように楽しみたいですね。