前向きな人にイライラする時の理由と対処法

    ITエンジニアのイライラ改善をサポートしている感情カウンセラーの山田純平です。

    仕事をしているといつも前向きでポジティブな人っていますよね。

    前に進むことしか見ていない感じもしますが、いつもポジティブでいられても正直ウザいと感じることもあります。

    今回はいつも前向な人にイライラする理由や対処法をご紹介します。

    この記事の目次

    前向きな人の特徴とイライラする理由

    良くも悪くも楽観的

    どんな状況でもポジティブな面を見つけ、良い方向に考えます。

    失敗やミスに深くこだわらずに「何とかなる。」が心情です。

    楽観的に物事を捉える傾向があるので、本人はいつも楽しそうな雰囲気があります。

    ただ、楽観的すぎると現実の問題や困難を軽視することがあり、その態度が他人にとって迷惑やリスクと感じることがあります。

    共感の欠如

    ポジティブな人は前向きに未来を考えています。

    過去のことは悩んでも仕方がないという発想ですね。

    ただ、他人のネガティブな感情や悩みを深く理解しようとせず、すぐに前向きな解決策を提案する傾向があり、相手からは「自分のことを分かってもらえていない」と感じることがあります。

    過度なプレッシャーを感じる

    常にポジティブな言動をされると、相手はプレッシャーを感じることがあります。

    「もっと前向きに考えなければならない」「失敗してもクヨクヨできない」と感じると、ストレスになることがあります。

    人間はいつもポジティブではいられませんからね。

    ポジティブな人といると、自分のネガティブな部分を強く感じてしまいがちです。

    ネガティブな感情の否定

    ポジティブな人はネガティブな感情を「良くないもの」と見なすことがあり、その感情を持つ人は自分の感情を否定されていると感じることがあります。

    ポジティブな人はそうでない人のことを理解できない傾向があり、相手の気持によりそうことが苦手です。

    常にポジティブなアドバイスをしてしまい、相手を傷つけたり嫌がられることに繋がります。

    一方的に励ましてくる

    励ましの言葉が一方的だと感じられる場合、相手はその言葉に対して逆にプレッシャーを感じたり、無力感、無価値感を感じることがあります。

    そうなると、出来ていない自分、ミスした自分、失敗した自分を責めてしまいやすくなりますね。

    もちろん、ポジティブな人は悪気がある訳ではないでしょう。

    相手の気持ちが分からないのだと思います。

    「次からはこんな感じで改善すればいいじゃん。」と前向きに考えがちですが、それが苦手だったり、出来ない人もいますからね。

    どちらが良い、悪いではなく、考え方の違いだと思います。

    エネルギッシュで疲れる

    常に前向きでエネルギッシュな態度は、時により周囲の人を疲れさせます。

    静かで落ち着いた環境を好む人からしたら「ウザいやつ」に感じられるでしょうね。

    人には外交的、内向的なタイプがあり、どちが良いということでもありません。

    全員が外交的でエネルギッシュだったら、それはそれで怖い気もします。笑

    人が発するエネルギーは周りに影響を与えるので、自己認識があると内向的な人ともうまくやっていきやすくなります。

    前向きな人との付き合い方

    感謝の気持ちを表現する

    前向きな人は他人からのポジティブなフィードバックに敏感です。

    彼らの行動や支援に対して感謝を表現することで、互いの関係がさらに深まります。

    ただ、人によっては、感謝されることでもっとポジティブになることがあるので、それがウザい場合は感謝はほどほどしましょう。笑

    助けを求める

    前向きな人は、他人を助けることに喜びを感じることが多いです。

    時には助けを求めることで、その人との関係を強化し、信頼関係を築くきっかけにもなります。

    助けてもらったら素直に感謝を伝えましょう。

    助けたい人、助けてほしい人がそれぞれニーズを満たせていいですね。

    意見やアイデアを尊重する

    ポジティブな人からは前向きな意見がアイデアが出てきます。

    基本的にはそういうアイデアのほうが、現実的によくなる方向へ向いやすいでしょう。

    ポジティブ過ぎて暑苦しいと感じる時もあるかもしれませんが、相手のことを尊重できるといいですね。

    もちろん、自分のことや自分の幸せも同じ位尊重してくださいね。

    自分の気持ちを伝える

    ポジティブな人が苦手だったり、今はちょっと、、という時は素直に自分の気持ちを伝えましょう。

    「ミスして凹んでいるから、今はほっておいてほしい」と伝えることで、相手に気づきを与えます。

    感情的に言ってしまうと揉めることになるので、相手のことも尊重しつつ自分の想いを伝えることができるといいですね。

    ポイントは、「私はこう想っている、感じている、考えている」という自分目線の表現にすること。

    相手が嫌だとか、止めて!という表現だと相手が否定感を持ってしまい、関係性が悪くなることがありますからね。

    適切な距離間と取る

    ポジティブな人はぐいぐい意見を詰めてきたり、相手との距離間が近いことが多いです。

    それが嫌でなければよいですが、そうでない人もいると思います。

    そんな時は物理的に距離を取るようにしてみましょう。

    また、心理的にも距離をとるのがオススメです。

    どーでもいい人と話しているくらいの感覚でOKです。笑

    もちろん、話はちゃんと聞いて下さいね。

    でも、心理的にも相手に近寄らず、どこか引き気味で聞くようにすると冷静に相手のことを見ることができますよ。

    前向きな人にイライラする時の対処法

    ゆっくりと深い呼吸をする

    椅子に座り、目を閉じてリラックスしましょう。

    その後は「8秒吸って8秒吐く呼吸」を5分間ゆっくりと続けるだけで、心がすっきり整ってきます。

    この時は仕事のことは忘れるのがポイントです。 可能であれば、何も考えないほうが理想ですね。

    ぼーっと何もしない時間が脳や心に栄養を与えてくれますよ。

    呼吸はシンプルすぎてあまり実践されていない気がしますが、即効性があり効果的です。

    ゆっくり水を飲む

    ゆっくり水を飲む水を飲むことで心を落ち着けてくれます。

    実は感情のエネルギーは水で流されやすいんです。

    だから、イライラしている時は意識的に水を多く飲むようにすると良いですよ。

    シャワーを浴びる

    シャワーを浴びる浴びることで体の周りにあるイライラのエネルギーを流す効果があります。

    自分の体からイライラが流れるイメージをしてシャワーで体を流すとより効果的ですね。

    気分転換になもなるので、一度試してみてください。

    ストレッチをする

    ストレッチは身体の緊張をほぐし、血流を促進するために非常に有効です。

    例えば、デスクワークで肩や首、腰がこり固まった場合、簡単な肩回しや首回し、腰や股関節のストレッチを行うことで、血行が良くなり、筋肉が緩んでリラックス効果が得られます。

    また、体を上に伸ばすなど体幹のストレッチを取り入れることで、身体全体の緊張をほぐし、気分転換にもなります。

    ストレッチをすることで、体がほぐれ、心もリフレッシュするので、日常生活の中に取り入れてみましょう。

    ゆる~く散歩をする

    ゆる~い散歩は、手軽にリフレッシュできる効果的な方法です。

    オフィスや家の近くの公園など、緑や自然の多い場所を歩くことで、心がリフレッシュされて、ストレスが軽減されます。

    また、歩きながらゆっくり深い呼吸をすることで、新鮮な空気を取り入れ、頭の中をクリアにすることができます。

    特に、仕事の合間に散歩を取り入れると、気分転換ができ、作業効率も上がります。

    忙しい毎日の中でも、10分程度の散歩時間を確保してみてください。

    軽い瞑想をする

    椅子にゆったりと座って、目を閉じてください。

    あとは何も考えないでぼーとするだけで大丈夫です。

    ゆっくり深い呼吸をするとさらに効果的ですね。

    現代人はいつも忙しく何か考えているので、何もしない時間が脳や心にとってご褒美になります。

    時間がもったいない感じがするかもしれませんが、ぼーっとできる心の余裕を持ちたいですね。

    笑える動画を観る

    イライラした時はその感情から距離を置いて切り替えることが大事です。

    そういう点では動画は即効性があって効果的だと思います。

    笑うことで不安感やストレスを軽減したり、幸福感も高まっていきます。

    また、笑いは心身がリラックスする効果もあり、 その結果、全身が健やかな状態に近づいていきます。

    気分転換することは大事ですが、ずっと動画にハマり続けてしまうと逆効果ですので、ご注意ください。笑

    重要でないことはスルーする

    前向きなひとの言動でイライラする時は、それが重要なことかどうか?を考えてみてください。

    重要でないことを前向きに語っているなら、特にどうでもいいこととして聞き流すのも一つの方法です。

    「あー、前向きなことを言いたいんだろうな、この人」くらいの適当な感じでOKです。

    重要でないことでイライラしても仕方がないので、内容によってスルーするスキルを身に付けましょう。

    イライラした自分を受け入れる

    イライラした時に一番大事なのは、イライラした自分を認めて受け入れることです。

    イライラなど怒りの感情は防衛反応として出てくることが多いです。

    自分を守るためにイラっとする訳ですね。

    なので、イライラは自然で誰にでもある感情で、良いも悪いもない、生理反応みたいなものです。

    だから、イライラした自分を素直に認めて、「何か守りたいものがあるんだな。」と考えてみてください。

    イライラを悪い事と認識していると、イライラした自分を責めてしまいがちなので、それは避けたいですね。

    前向きな人にイライラしない改善法

    感情日記、感情メモをつける

    イライラや感情に振り回されないようにするために、日々の感情日記やメモを付けてみましょう。

    仕事で上司の一言にイラっとしたらそれをメモする感じです。

    自分の感情をスマホやノーとにアウトプットすることで、イライラから距離感をとることができます。

    また、冷静に自分が何にイライラしていたのかという本音に気づきやすくなります。

    ミスを指摘されてイライラしたのであれば、ミスそのものではなく、自分が否定された感じがして、それが嫌だったということはよくあります。

    表面的なイライラの理由と本音としては理由があるので、どちらにも気付けるとイライラから距離間ができるので、結果的にイライラしにくくなります。

    イライラしたら、なぜイライラしたのか?と考えてみるといいです。

    ~すべき、~してはいけない。という固定観念を発見する

    イライラするには、その原因があります。

    ミスを指摘されてイライラしたのであれば、「失敗してはいけない」、「完璧に仕事をすべき」という固定観念が考えられます。

    自分では当たり前すぎて意識することもないので、実はなかなか気づけません。笑

    ただ、この~すべきという固定観念が分かれば、「たまには失敗もするよなぁ。」「いつも完璧に仕事をするなんて無理だよね。」と無意識にハードルを上げていたことに気づけます。

    そうなれば、~すべきという固定観念が緩んで、イライラににくくなるという構造です。

    生きていく上で固定観念は必ずあり必要なものでもありますが、不要な固定観念もたくさんあるので、発見して手放していきましょう。

    遅刻してはいけない。朝は早起きすべき。怠けてはいけない。など紙に書き出してみるとたくさん出てくると思いますよ。

    リフレーミングを活用する

    いつも前向きな人に対しては、リフレーミングを活用すると効果的です。

    リフレーミングとは、物事を別の視点から見直すことで、新たな理解や発見を得る手法です。

    まず、問題や状況を客観的に捉えることが大切です。

    自分の固定観念や先入観を一旦脇に置き、他の視点から見てみましょう。

    相手は嫌がらせをしている訳ではなく、自分のためを思ってアドバイスしてくれているんだろう。でも、それが私には合わないだけか。

    という風に相手目線で考えてみるのが基本ですね。

    人それぞれ、自分の価値観や考え方、発想がありますからね。

    このズレを理解できると相手を受け入れやすくなり、イライラしにくくなります。

    また、相手への設定や意味付けを変えてみることでイライラしにくくなることも可能です。

    例えば、「仕事では前向きな人だけど、実は家では超ネガティブでいつもクヨクヨしている人」という設定を勝手に作り、相手に当てはめてみる感じです。

    このように相手の設定を変えると、前向きな発言をしていても、ちょっと笑えてきたりします。

    目的は自分がイライラしないことなので、笑えるような設定を色々考えてみましょう。

    「母親の前では赤ちゃん言葉を話している」、「家ではおネエとして過ごしている」など面白い設定はたくさんありますよ。笑

    ちょっとした選択や出来事でも、日々リフレーミングを実践することで、柔軟な思考が養われ、相手や不都合な状況への許容量が向上します。

    また、リフレーミングのトレーニングとしては、いつも「選択肢を3つ考える」ようにしましょう。

    いつも選択肢を複数考える癖をつけることで、柔軟に物事に対処しやすくなります。

    これらの方法を使って、イライラする状況を減らしていきましょう。

    感情に振り回されないトレーニングをする

    感情は感じないと溜まっていきます。ほんとに困った性質ですね、、笑

    だから、イライラを抑圧していると逆にイライラしやすくなったり、自分でもびっくりするくらいキレてしまうこともあります。

    逆に言えばイライラを感じれば溜まらないで解消されていくとも言えます。

    とはいえ、イライラなどのネガティブな感情は誰でも感じたくないものです。

    一般的には感情を感じることは慣れていないので、少しずつトレーニングするのがオススメです。

    トレーニングはやったらその分だけイライラに対する耐性が上がり、振り回されにくくなります。

    イライラに対する筋力がアップするイメージですね。

    方法は以下の動画でも紹介していますので、ご覧いただければと思います。

    まとめ

    いつも前向な人と一緒にいると、自分とのギャップを感じて自己否定したり、自分はダメなんだ、と感じてしまいやすいものです。

    もちろん、相手はそんなつもりはありません。

    こちらは勝手にそう感じているだけのことが多いと思います。

    だから、自分の心持ちひとつでイライラを減らすことも可能です。

    即効性のある対処法から、そもそもイライラしにくくなる根本的な解決方法もお伝えしましたので、気になるものから試していただければと思います。

    仕事でイライラすると生産性や品質にも影響しますし、毎日が楽しくなくなっていきます。

    人生を自分らしく楽しめるように、日々のイライラやストレスを減らしたいですね。

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