ITエンジニアのイライラ改善専門!インナーチャイルド・ヒーラーの山田純平です。
「また同じ指摘を言われた…なぜ改善できないんだろう」
「指摘してくれたのにイライラが抑えられず、後で後悔してしまう…」
このような思いを抱えているITエンジニアの方は少なくないでしょう。
実は、同じことを繰り返し言われてイライラする背景には、幼い頃からの深い感情体験が隠れています。
その感情の正体を理解し、適切な対処法を身につけることで、イライラから解放され、より良い人間関係を築くことができるのです。
この記事では、マネジメントの現場でイライラを感じている方に向けて、
- イライラが生まれる根本的な理由
- 感情をコントロールする具体的な方法
- 職場での良好な人間関係の築き方
上記について、元ITエンジニアで今はインナーチャイルド・ヒーラーの山田純平の経験を交えながら紹介しています。
一人で抱え込む必要はありません。
自分の中にある感情に優しく寄り添いながら、新しい自分を発見していきましょう。
同じことを言われてイライラする根本的な理由
同じことを繰り返し言われることでイライラするのは、実は幼少期からの深い感情体験が影響している可能性があります。
これは決して個人の性格や能力の問題ではなく、人間の心理として自然な反応なのです。
では、なぜ同じことを言われることで感情が揺さぶられるのか、その根本的な理由について詳しく見ていきましょう。
なぜ繰り返し指摘されると感情的になるのか
繰り返し指摘を受けることで感情的になる背景には、自己価値観が揺らぐメカニズムが存在します。
同じことを何度も指摘されると「自分は理解力が足りないのではないか」「期待に応えられていない」といった否定的な感情が湧き上がってくるかもしれません。
これは特にITエンジニアのような専門性の高い職種において顕著に表れる傾向にあります。
具体的には、以下のような心理的なプロセスが働いています。
無力感の蓄積:
同じ指摘を繰り返し受けることで、自分の成長を実感できず、徐々に無力感が積み重なっていきます。
承認欲求の不充足:
指摘される度に「自分の努力が認められていない」という感覚が強まり、次第にイライラが大きくなっていきます。
自己否定感の増大:
繰り返される指摘は、時として「自分はダメな人間なのではないか」という根本的な自己否定につながることがあります。
このような感情の連鎖は、実は誰もが経験する普遍的な心理プロセスだと言えるでしょう。
イライラの裏に隠れている子供時代の気持ち
現在の職場で感じるイライラの根源には、実は子供時代の感情体験が深く関わっています。
幼少期に親や親や先生から同じことを繰り返し言われた経験は、現在の感情反応のパターンを形作っている可能性が高いのです。
「どうしてできないの?」「もっと頑張りなさい」という言葉を何度も聞かされた記憶は、現在の仕事場面で同様の状況に直面した時、無意識のうちに過去の感情を呼び起こします。
特に以下のような心理パターンが見られます。
完璧主義の芽生え:
幼い頃から「できて当たり前」という環境で育つと、些細なミスも許せない完璧主義的な傾向が形成されます。
評価への過敏さ:
子供時代の叱責体験により、他者からの評価に対して必要以上に敏感になっている場合があります。
「また同じことを指摘された」という状況は、実は子供時代の「できない自分」への否定的な感情を想起させているのかもしれません。
仕事での否定的な感情が生まれる理由
職場において否定的な感情が生まれる背景には、現代のビジネス環境特有の要因が存在します。
特にIT業界では、複雑な要件や短納期のプロジェクト、チーム間の連携など、様々なプレッシャーにさらされる機会が多くあります。
「部下の成長が遅い」「クライアントの要望が厳しい」といったストレス要因は、感情的な反応を引き起こしやすい環境を作り出しています。
主な要因として、以下のような点が挙げられます。
責任の重圧:
マネジメント職になると、チームの成果に対する責任が増し、部下の些細なミスにも過敏に反応してしまいがちです。
時間的制約:
締切に追われる状況下では、同じ指摘を繰り返す必要が生じた時に、通常以上にストレスを感じやすくなります。
期待とのギャップ:
上司からの期待と現場の実態との間にズレがある場合、それが精神的なプレッシャーとなってイライラを助長します。
このような職場特有のストレス要因を理解することは、感情コントロールの第一歩となるでしょう。
イライラを和らげる3つの実践的な対処法
感情の正体を理解し、自分を認めることで、イライラから解放される道が開けます。
これは決して難しいことではなく、幼い頃からの感情体験を丁寧に紐解いていくことで、誰でも実践できる方法です。
では、日々の仕事で感じるイライラを和らげる3つの実践的な方法について、具体的に見ていきましょう。
感情を観察して自分の気持ちに気づく
イライラが起きた瞬間、その感情を一旦立ち止まって観察することが重要です。
「なぜ自分はこんなにイライラしているのだろう」と、第三者の視点で自分の感情を見つめ直してみましょう。
特にプロジェクトマネジメントの場面では、部下の同じミスに対して「また失敗か」と感情的になりがちです。
そんな時は以下の3つのステップで感情を観察してみましょう。
感情に名前をつける:
イライラ、怒り、焦り、不安など、今の感情を具体的な言葉で表現してみます。感情を言語化することで、その正体が少しずつ見えてくるはずです。
身体の変化に注目する:
肩に力が入る、胸が締め付けられる、呼吸が浅くなるなど、感情が身体に与える影響を観察します。身体の変化に気づくことで、感情をより客観的に捉えることができます。
感情の強さを数値化する:
イライラの強さを0から10の数字で表現してみましょう。数値化することで感情の変化を具体的に把握できます。
このように感情を観察する習慣をつけることで、イライラの本質に気づくきっかけが生まれます。
過去の自分に寄り添い思いを受け止める
感情に気づいたら、次は過去の自分に寄り添う時間を持ちましょう。
「どうして同じことを何度も言わなければならないのだろう」という思いの裏には、実は幼少期の経験が影響しているかもしれません。
たとえばエンジニアとして働く中で「なぜこんな簡単なことができないんだ」と自分を責めてしまう時、その言葉は過去の自分が聞いた言葉の反復である可能性があります。
以下のような方法で、過去の自分の気持ちと向き合ってみましょう。
思い出を振り返る:
同じような状況で感じた過去の感情を、優しく思い出してみます。その時の自分が感じていた不安や焦りを、今の視点で受け止めてあげましょう。
気持ちを言葉にする:
「あの時は本当に辛かったね」「一生懸命やっていたのに、認めてもらえなくて寂しかったね」など、過去の自分に対して、思いを言葉にして伝えてみましょう。
自己対話を行う:
今の自分と過去の自分が対話をするイメージを持ちます。過去の自分が感じていた気持ちを、今の自分が理解し、受け入れる時間を作りましょう。
このように過去の自分に寄り添うことで、現在のイライラが和らいでいくはずです。
現在の頑張りを認めて自己肯定感を高める
最後に大切なのは、現在の自分ができていること認め、今の自分を承認することです。
マネジメント業務とエンジニアの両立は決して簡単ではありません。
プロジェクトの締切に追われながら部下の指導も行う中で、完璧を求めすぎていませんか。
日々の小さな進歩を認める習慣をつけることで、自己肯定感が高まり、イライラも自然と和らいでいきます。
今日の成果を書き留める:
その日達成できたこと、前進できたことを、たとえ小さなことでも記録に残します。部下の些細な成長や、自分自身の変化に目を向けましょう。
自分を褒める習慣:
「よく頑張った」「この対応は上手くできた」など、自分を認める言葉を意識的にかけてみましょう。
完璧を求めすぎない:
人は誰でも失敗や試行錯誤を繰り返しながら成長します。今の段階でできていることを評価し、できていないことは成長の機会として捉えましょう。
このような自己承認の積み重ねが、イライラを和らげ、より良い人間関係を築く基盤となります。
職場での良好な人間関係を築く方法
良好な人間関係を築くためには、自分の感情を理解した上で、相手の立場に立って考える姿勢が重要です。
特にITプロジェクトのような複雑な環境では、チームメンバー一人一人の状況や気持ちを理解することが、円滑なコミュニケーションの鍵となるでしょう。
では、具体的にどのように相手の立場に立ち、建設的な対話を進め、感謝の気持ちを伝えていけば良いのか、実践的な方法を見ていきましょう。
相手の立場に立って考えてみる
良好な人間関係の第一歩は、相手の視点で状況を理解することから始まります。
「なぜ同じ事を言ってくるのだろう」と感じる前に、相手の意図や気持ちについて考えてみましょう。
特にIT業界では、技術の急速な進歩や複雑なシステム要件、短納期ということがよくあります。
以下のような視点で相手の状況を理解することが効果的です。
業務の複雑さを認識する:
システム開発では、一つの機能に様々な要素が絡み合います。理解が追いついていない領域がある方が普通でしょう。でも、顧客の要望で無理を聞かざる得ないのかもしれません。
時間的プレッシャーを考慮する:
締切に追われる中で、心に余裕がなくなっている可能性があります。
相手のタイプを知る:
相手は完璧を求めるタイプかもしれません。必要な仕事の精度がどのレベルか考えてみましょう。
このように相手の立場に立つことで、より建設的な対話が可能になります。
建設的な対話で感情をコントロールする
建設的な対話とは、問題の解決に焦点を当てた、前向きな話し合いのことです。
同じこと言われてイライラする代わりに、相手の意図や希望に合わせた対応を工夫することが重要です。
「できていない」自分を責めるのではなく、「どうしたらできるようになるか」という観点で相談しましょう。
効果的な対話のポイントは以下の通りです。
具体的な行動レベルを伝える:
「もっと気をつけて」ではなく、「○○の部分をこのようにチェックする」という具体的な行動を伝えて欲しいと相手に相談します。
理解度を確認しながら進める:
説明の途中で「ここまではこれで合っているか?」と確認し、必要に応じて追加で説明を依頼しましょう。
成功イメージを想像する:
「このようにできれば、こんな良い結果が得られる」という形で、ポジティブな未来像を想像します。
このような対話を心がけることで、感情的にならず、建設的な関係を築くことができます。
感謝を主体としたコミュニケーション
日々の業務の中で、相手の良い点や努力を見つけ、それを言葉で伝えることが重要です。
「いつも同じことを言われている」という視点を、「丁寧に伝えてくれている」という視点に切り替えてみましょう。
効果的な感謝の伝え方には、以下のようなポイントがあります。
客観的に行動を見つめる:
「いつも同じことを言ってくる」ではなく、「丁寧に自分の改善点を伝えてくれている」というように、客観的に相手の言動を見つめます。
タイミングを逃さない:
同じことを言われたら、その場で感謝を伝えます。時間が経つと印象が薄れてしまいます。
真摯な態度で伝える:
形式的な言葉ではなく、心からの感謝を込めて伝えることが大切です。
このような感謝を主体としたコミュニケーションは、チーム全体の雰囲気を良好に保つ効果があります。
イライラした時の心理的な対処法
相手と適切な距離を取る
何度も同じことを言ってくる人との距離の取り方を工夫することで、イライラを軽減することができます。
必要以上に近づかず、適度な物理的距離を保つことが効果的です。
また、心理的な距離も大切です。相手の言動に同調しないで、適度に心理的な距離を置くことで、客観的で冷静な対応が可能になります。
心理的な距離感は慣れるまで感覚的に難しい感じがするかもしれませんが、10メートル先の人と話している感じだったり、全く関心のない人と話している感覚が近いと思います。
このように、距離の取り方を意識することで、イライラを軽減することができます。
リフレーミングを活用する
何度も同じことを言ってくる相手には、リフレーミングを活用すると効果的です。
リフレーミングとは、物事を別の視点から見直すことで、新たな理解や発見を得る手法です。
まず、自分のペースや先入観を一旦脇に置き、他の視点から見てみましょう。
「一度聞いたことはできるようになるべき」、「同じことを指摘されるのはよくない」というフレームで見ていると、イライラしてしまいます。笑
なので、視点を変えて「自分の改善点を伝えてくれている」、「自分に関心がある」というフレームで相手を見てみると、相手の言動も許しやすくなります。
このような相手のフレームを変えるリフレーミングは楽しい設定にするのが有効です。
また、リフレーミングのトレーニングとしては、いつも「選択肢を3つ考える」ようにしましょう。
ランチもいつものお店と固定しないで3つ考えてみたり、会社へ行くルートを3つ考えてみるのも効果的です。
いつも固定化されているものを緩めるのが目的なので、当たり前の選択ほど他に追加で2つ考えるようにしたいですね。
このように、選択肢を複数考える癖をつけることで、柔軟に物事に対処しやすくなります。
これらの方法を使って、イライラする状況を減らしていきましょう。
イライラを感じる
イライラなどの感情は感じないと溜まっていきます。困った性質ですね、、笑
だから、イライラを抑圧しているとイライラが激しくなったり、自分でもびっくりするくらいキレてしまうこともあります。
逆に言えば、感じることで解消されていくとも言えます。
とはいえ、イライラなどの感情は感じたくないものです。
一般的に子供の頃から感情を感じることは慣れていないので、少しずつトレーニングするのがオススメです。
トレーニングをしたらその分だけイライラに対する耐性が上がり、感情に振り回されにくくなります。
イライラに対する筋力がアップするイメージですね。
方法は以下の動画でも紹介していますので、ご覧いただければと思います。
過去の体験を見つめる
子供の頃に親や先生に同じことを何度も言われて、傷ついた経験は誰にでもあると思います。
小さな時は1度言われただけで、すぐにできる訳ではないですからね。
このような経験が心の傷として潜在意識に残り、インナーチャイルドと呼ばれています。
インナーチャイルドは1度傷ついたらずっと潜在意識に残り続ける性質があります。ほんとに困ったものです。
このインナーチャイルドの蓄積は成人になるまで続き、それが大人になっても影響を与えます。
具体的には「同じことを何度も指摘されるのはよくない」という固定観念を植え付けることになります。
固定観念は自分の中の当たり前なので、意識もしないことがいいですね。
だから、同じことを何度も言われることで勝手に固定観念が反応して、イライラしてしまいます。
このメカニズムを知らないと、インナーチャイルドや固定観念に振り回される人生になっていきます。
今の自分の判断や選択、思考パターンは子供の頃のインナーチャイルドが原因で出来ているといっても過言ではありません。
なので、「~するべき、~してはいけない。」という発想が出たときには、どんな固定観念やその原因のインナーチャイルドがあるんだろう?と意識を向けてみてください。
「親から、何度言ったわかるの!と叱られたのがずっと気になっているだけか。」と気づければ、同じことを何度言われてもイライラしないで受け入れやすくなりやすいイメージです。
イライラしがちな人も改善の余地はまだまだたくさんあるので、人生をより幸せなものにしていきましょう。
メールマガジンではインナーチャイルドについても配信していますので、ご興味のある方はご購読いただけると嬉しいです。
まとめ
今回は、職場で同じことを指摘され続けてイライラを感じている方に向けて、
- イライラが生まれる根本的な理由
- イライラを和らげる3つの実践的な対処法
- 職場での良好な人間関係を築く方法
上記について、元ITエンジニアで今はインナーチャイルド・ヒーラーの山田純平の経験を交えながらお話してきました。
イライラの正体を理解し、自分を認めることで、必ず解決の道は開けます。
日々の業務で感じるイライラには、実は幼い頃からの深い感情が関係していることが多いのです。
特にIT業界のような専門性の高い職場では、プロジェクトの締切やチームマネジメントなど、様々なプレッシャーにさらされがちです。
しかし、これまでの経験や努力は決して無駄ではありませんでした。
むしろ、今のイライラという感情は、あなたの心が大切なメッセージを伝えようとしているのかもしれません。
今日から、自分の感情に優しく寄り添い、相手の立場に立って考えてみましょう。
きっと、より豊かな人間関係と、新しい自分との出会いが待っているはずです。