ほっといて!!急かされるとイライラする原因と対処法

    ITエンジニアのイライラ改善をサポートしている感情カウンセラーの山田純平です。

    仕事をしていると作業を急かされたり、急な仕事が入ってスケジュールがタイトになり、早急な対応が求められることがあります。

    相手が上司やお客さんだと断るのも難しいので、対応せざる得ないことが多いでしょう。

    常に自分のペースで仕事ができたらどんだけ楽でしょうね。笑

    この記事では、急かされたときにイライラする原因と効果的な対処法をご紹介します。

    この記事の目次

    急かされるとイライラする原因

    急かされたときに感じるイライラは、多くの人が経験する感情です。

    この感情の根底には、急かされることで生じるストレスや不安、そして自分のペースを乱されることへの抵抗があります。

    急かされることで、脳が緊急事態と判断してしまうんですね。

    でも、この反応を理解し対処することで、感情をコントロールすることが可能になります。

    自分のペースを乱されるストレス

    誰にでも自分の心地よいペースがあります。

    大阪生まれの山田純平はせっかちな部分があったり、東北の人はゆっくりしたペースが合うというイメージです。笑

    急かされると自分のペースを乱されたと感じて、どこか自分が大事にされていない、自分が否定されている感じがするものです。

    誰だって自分のことを大切にしてほしいですからね。

    「急いでほしいけど、大丈夫?難しいなら急がなくてもいいよ。」と言われると、自分を大切にされている感じがしますよね。

    急かされるのは単なる仕事の都合上の話で、自分のことを大切にしているかどうかは関係ないと切り離せるといいですね。

    強制力に対する反発

    相手に急かされるとどこか強制されているように感じてしまいます。

    自分の自由が阻害された感じや、自分のことが大事にされていない感じがして、それに反発してしまう流れです。

    上司や顧客が相手だと上下関係があるため、仕事を強制されても仕方がない時もありますが、人間として上下の関係は不自然だと感じるのでしょう。

    相手にも都合があるので、まずは急ぐ理由を聞いてみるのがいいですね。

    スケジュールに間に合わない不安

    急かされると、それに間に合うか判断できずに不安になることがあります。

    こっちの都合が考慮されていない可能性もありますからね。

    だから、「間に合わなかったらどうしよう?怒られたら嫌だな。評価が下がるかも。」という不安が出てくるのは仕方がないのかもしれません。

    ただ、無茶な要求を受ける必要はないので、冷静に対応したいですね。

    自尊心が傷つけられたと感じる

    急かされると、自分のことを大切にされていない感じがすることがあります。

    その時は自尊心が傷つくものです。

    事前に確認もされていないし、こちらがOKも出しておらず、相手の一方的な指示だと特に傷ついた気持ちは強く感じるでしょう。

    ただ、一般的にはムッとしつつも、指示に従うのが通常です。

    とはいえ、相手には相手の都合があるだけなので、自分をないがしろにしている訳ではないと理解できるといいですね。

    相手のイライラの影響

    急かす相手はイライラしていることも多いと思います。

    感情は自分の中から湧き上がってくるものですが、周りに伝播して影響を与えます。

    地震などで不安な人が周りに多いと自分もなんとなく不安になったり、イライラしている人のそばにいるとこっちもイライラしてくることってありますよね。

    できれば、感情的に安定している人と仕事をしたいですね。

    急かされたときに試したい対処法

    ゆっくり深い呼吸をする

    椅子に座り、リラックスして目を閉じましょう。

    その後は8秒吸って8秒吐く呼吸を5分間ゆっくりと続けるだけで、心がすっきり整ってきます。

    この時は注意されたことは忘れるのがポイントです。 可能であれば、何も考えないほうが理想ですね。

    ぼーっと何もしない時間が脳や心に栄養を与えてくれますよ。

    呼吸はシンプルすぎてあまり実践されていない気がしますが、かなり効果的です。

    ゆっくり水を飲む

    ゆっくり水を飲む水を飲むことで心を落ち着けてくれます。

    実は感情のエネルギーは水で流されやすいんです。

    だから、イライラしている時は意識的に水を多く飲むようにすると良いですよ。

    相手に現状を伝える

    呼吸でイライラを落ち着けたら、まず相手に自分の現状を素直に伝えましょう。

    こちらにも都合があり、無茶な要求をされても困りますからね。

    この時に感情的に伝えるのは止めましょう。笑

    できるだけ冷静に事実を伝えると、相手も話を聞き入れてくれやすくなりますよ。

    急ぐ理由を確認する

    仕事を急かされるには理由があるはずです。

    緊急な場合もあるでしょうし、「それって急ぎ?」ということもあります。笑

    でも、相手からすればすぐにやってほしい何かの理由があるのでしょう。

    上司や顧客の都合で、こっちには関係ないのに、、ということも多かったりしますが。

    それもひっくるめて急いで対応する必要があるかを検討したいですね。

    優先順位の再検討

    仕事には優先順位があります。

    仕事を急かされても、まずはそれが最優先かどうかを検討しましょう。

    見直してみると、他の仕事を後回しにすることもできるかもしれませんし、優先が低いことを急かされたのであれば、そう伝えることもできます。

    もちろん、相手が優先していることと、自分の優先順は違いますが、焦って言われたことを最優先にしないようにしましょう。

    完了までの時間見込みを伝える

    仕事を急かされた時はどのくらいで終えることができるか確認しましょう。

    相手から今日中に!と指示されても、自分が見積もると明日になる、、という場合は相手と認識を合わせる必要がありますからね。

    この時に大事のは、完了時間を早く見積もらないことです。

    つい、相手の期待に沿いたいと思って、理想の完了時間を言ってしまいがちです。

    休憩やスムーズに進まないことも考慮して、これなら大丈夫だろう。と思える時間を見積もりましょう。

    相手と期限を相談する

    急かされても相手の希望の期限に間に合わないこともありますし、自分の仕事の都合もあります。

    なので、今までに挙げた優先順位や相手の都合、現状や急ぐ理由を総合的に考えて、期待に添えない場合は妥当な期限を相談しましょう。

    この時は、自分の都合を押し通す訳でもなく、相手の都合を一方的に聞く訳でもないバランス感が大事です。

    丁度よい折衷案を見つけるトレーニング感覚でやってみましょう。

    急かされないための予防策

    そもそも、急かされなければイライラもしません。

    なので、できるだけ急かされることがないように予防策を実施できていると静止衛生上助かりますね。

    今回はその方法をいくつかご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

    精緻な計画とスケジュール

    精緻な作業タスクに落とし込んだ計画を立てていると、急かされても対応しやすくなります。

    OK?NG?の判断がしやすく、作業順の組み換えもしやすいですね。

    また、急かされても期待にこたえられない場合、相手への説明も論理的に進めやすく納得感も得られやすいと思います。

    ただ、精緻な計画を立てるのに時間がかかったり、不確実な要素があったりで難しい場合もあります。

    定期的な進捗の共有

    上司やリーダー、顧客と定期的に進捗や作業状況を共有していると、自分の状況を相手が認識しているので、急な仕事を振られにくくなります。

    忙しくて急な対応が難しい人に作業は振りにくいものですからね。

    いつも忙しい感を出しておくのも一案かもしれません。笑

    ただ、忙しくても仕事を急かされることはあるので、ご注意を。

    デッドラインの設定

    仕事のタスクごとにデッドラインを決めておくと、作業の優先順が付けやすくなります。

    どうしても優先のデッドラインがある時は、相手の要望も断りやすいですよね。

    デッドラインを意識すると分かると思いますが、思っているよりも期間に余裕があることが多いです。

    必要以上に期限を短く見積もっているのであれば、正確な期限に書き換えて、心に余裕を持ちたいですね。

    スケジュールに余白を作る

    現代人は忙しいですが、あえて空白のタスクをスケジュールに入れておくと急かされても対応しやすくなります。

    余裕ができることとで、心や感情がブレることも少なくなり、仕事をスムーズに進めやすいと思います。

    緊急の対応もしやすく、疲れてきたら休憩もしやすいので、身体にも心にも優しい対応ですよ。

    NO!という勇気

    上司や顧客から急な要求を言われると断りにくいですよね。。

    つい、イラッとしてしまう時もあると思います。

    でも、相手の要求に合わせすぎると、無理に頑張ってしまい段々と疲弊してきます。

    自分の人生や幸せも大切にして、時には相手にNO!と伝えることも大事ですね。

    その際は感情的にならないで、冷静に相手のことも尊重して伝えましょう。

    気軽に相談できる関係性の構築

    急かされた時に作業の期限や内容などを気軽に相談できると、ストレスが少なくイライラしにくくなります。

    強制力が強いほどイラッとしやすいですからね。

    なので、急な仕事を振ったり、指示する人とは気軽に相談できる関係性を構築しておくといいと思います。

    日常的に相手のニーズや立場、状況を意識してコミュニケーションしていると、相手は「自分のことを分かってくれている。」と感じ、こちらの都合にも乗ってくれやすくなります。

    チームでする仕事では特に大事なポイントですね。

    人それぞれでタイプも違いますし、立場も、ニーズも違いますが、お互いを尊重し合って仕事をしたいですね。

    イライラした時の心理的な対処法

    イライラした時は心理的な対応も有効です。

    自分の心の持ち方や心理的な問題を改善をすることでイライラしにくくなることが可能です。

    イライラに対する本質的な改善というイメージですね。

    今回はいくつかの効果的な方法をご紹介します。

    相手と適切な距離を取る

    相手との距離の取り方を工夫することで、イライラを軽減することができます。

    必要以上に近づかず、適度な物理的距離を保つことが効果的です。

    また、心理的な距離も大切です。相手の言動に同調しないで、適度に心理的な距離を置くことで、客観的で冷静な対応が可能になります。

    心理的な距離感は慣れるまで感覚的に難しい感じがするかもしれませんが、10メートル先の人と話している感じだったり、全く関心のない人と話している感覚が近いと思います。

    このように、距離の取り方を意識することで、相手の言動に反応にしくくなり、イライラを軽減することができます。

    周りの評価を気にしすぎない

    誰でも周りの評価は気になるものです。

    評価が上がると嬉しいですけど、評価が下がるとちょっと傷つきますよね。

    ボーナス査定などにも関連する上司の評価は特に気になると思います。笑

    相手に認められたら嬉しいですが、嫌われたり嫌がられるのは避けたいものです。

    これは幼少期の傷ついた経験から生まれる「認められたい!」という想いが関連しています。

    「親に嫌われたくないから頑張る。親が喜ぶために頑張る。」という発想が子供の頃から潜在意識に刻み込まれているため、大人になっても上司や顧客に嫌われないように、評価されるように頑張ってしまう心理メカニズムです。

    これはインナーチャイルドと呼ばれており、誰にでもあるものです。

    これが原因となり、周りの評価を気にしすぎて、急な仕事に対応して頑張ってしまうと、それに見合わないストレスや心身の負荷がかかります。

    自分の幸せも大切にして、周りの評価を気にしずぎたり、相手に合わせすぎないようにしたいですね。

    最悪の事態を考える

    急かされると「対応できるかな。他の仕事もあるんだけど。」と不安になることがあります。

    その不安を放置しておくとどんどん膨らんでいきます。

    そうなると、イライラしたり、ネガティブな方向に思考が連鎖してしまいがちです。

    結局、無理してでも上司や顧客の要求に対応して仕事をしてしまう。ということになりかねません。

    そんな時は最悪の事態を考えてみるのがオススメです。

    急かされた仕事を断ったら、もし期限に間に合わなかったら最悪どんな結果になるだろう?という視点で思いついた内容を紙に書き出してみましょう。

    意外と大きな問題にはならないことが多いと思いますし、「なんだ、上司に小言を言われるのが嫌なだけか。」と思えれば気持ちを切り替えやすく、不安やイライラも減るでしょう。

    不安を野放しにしないで、現実的な想定をしてみるのは有効ですよ。

    リフレーミングを活用する

    仕事を急かされた時はリフレーミングを活用すると効果的です。

    リフレーミングとは、物事を別の視点から見直すことで、新たな理解や発見を得る手法です。

    まず、問題や状況を客観的に捉えることが大切です。

    自分の固定観念や先入観を一旦脇に置き、他の視点から見てみましょう。

    仕事を急かすには、相手なりの都合があるかもしれませんし、急なトラブルがあったのかもしれません。

    という風に相手目線で考えてみるのが基本ですね。

    人それぞれ、自分の立場や価値観、考え方や発想がありますからね。

    このズレを理解できると相手を受け入れやすくなり、イライラしにくくなります。

    また、相手への設定や意味付けを変えてみることでイライラしにくくなることも可能です。

    例えば、「相手は急な仕事を振るドッキリの仕掛け人!!」という設定を勝手に作り、相手に当てはめてみる感じです。

    このように相手の設定を変えると、仕事を急かされても「あって、ドッキリだ!」と思えてちょっと笑えてきたりします。

    目的は自分がイライラしないことなので、笑えるような設定を色々考えてみましょう。

    ちょっとした選択や出来事でも、日々リフレーミングを実践することで、柔軟な思考が養われ、相手や不都合な状況への許容量が向上します。

    リフレーミングのトレーニングとしては、いつも「選択肢を3つ考える」ようにするのが効果的です。

    いつも選択肢を複数考える癖をつけることで、柔軟に物事に対処しやすくなります。

    これらの方法を使って、イライラする状況を減らしていきましょう。

    自分の感情を見つめる

    感情は感じないと溜まっていきます。ほんとに困った性質ですね、、笑

    だから、イライラを抑圧していると逆にイライラしやすくなったり、自分でもびっくりするくらいキレてしまうこともあります。

    逆に言えばイライラを感じれば溜まらないで解消されていくとも言えます。

    とはいえ、イライラなどのネガティブな感情は誰でも感じたくないものです。

    一般的には感情を感じることは慣れていないので、少しずつトレーニングするのがオススメです。

    トレーニングはやったらその分だけイライラに対する耐性が上がり、振り回されにくくなります。

    イライラに対する筋力がアップするイメージですね。

    方法は以下の動画でも紹介していますので、ご覧いただければと思います。

    まとめ

    急かされるとイライラするのが普通で、仕方がないことかもしれません。

    でも、現実的な対処や心理的な改善を試みることでイライラが減っていきます。

    仕事の進め方や方法の改善も有効ですし、物事の捉え方を変える心理的なアプローチも本質的な改善に効果的です。

    今回はいくつかご紹介していますが、やりやすい方法から試してもらえればと思います。

    仕事でのイライラを減らして、ストレスフリーに人生を楽しみましょう。

    また、メールマガジンでは様々なイライラ改善や感情に振り回されないコツや対処法をご紹介していますので、宜しければご登録いただければ嬉しいです。

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