ITエンジニアのイライラ改善をサポートしているインナーチャイルド・ヒーラーの山田純平です。
仕事をしていると上司や顧客、同僚や部下など関わる人の評価が気になる時があります。
相手の反応が全く気にならないという人のほうが少いでしょうね。
評価されたい想いは承認欲求として表面化します。
でも、それが過剰に働くと仕事の成果や自分の幸せよりも評価されることを優先してしまいます。
この記事では、過剰な承認欲求の原因と対処法をご紹介します。
承認欲求を求める原因
自己肯定感の不足
自分の価値を十分に感じられていないと、他者からの承認を求めることで自己肯定感を高めようとします。
自分自身を肯定できないので、他者の評価や褒め言葉によって自己価値を確認しようとする心理が働くんですね。
自己肯定感が低いと、常に外部からの評価に依存してしまい、他者の意見に左右されやすくなります。
人との繋がりが少ない
人間は他者とのつながりや共感を通じて安心感を得ます。
特に、孤立感や疎外感を感じる場合、他者からの承認を強く求めてしまうことがあります。
他者に受け入れられたい、認められたいという思いが強くなると、過度に承認を求める行動につながることがあります。
過去の傷ついた経験
過去に十分な承認を得られなかった経験が、承認欲求を強めることがあります。
特に、子どもの頃に親や先生から褒められる機会が少なかったり、愛情が十分に感じられなかった場合、大人になってからも承認を求める傾向が強くなります。
子どもの頃の傷ついた経験が、大人になってからも承認欲求を高める原因となることがあります。
競争的な社会環境
現代社会では結果が重視され、他人と比較されることが多いため、常に他者からの評価や認知を求める傾向があります。
SNSなどもその一因で、他者からの「いいね」やコメントを承認として求めることが一般的になっています。
競争を当たり前とした社会において、他者の評価が自分の価値を決定する要因と感じやすくなり、承認欲求が強くなります。
不安や劣等感
自分に対する劣等感や仕事や将来への不安を抱えている場合、それを埋め合わせるために他者からの承認を求めます。
自分の価値を確認し、安心するために、他者からの肯定的な評価が必要とされます。
自信がないため、他者の承認によって自分の価値を認識しようとする行動が強くなります。
他者との比較
他者と自分を常に比較してしまう場合、他者が認められている様子を見て、同じように承認を求めることがあります。
特に成功や評価に敏感な環境では、他人と自分を比較して自分の価値を測る傾向が強まります。
他者と比較することで、自分が劣っていると感じ、承認を求める行動が強まります。
外部評価への依存
自分自身の価値を内面的に認識するのではなく、外部からの評価に依存している場合、常に承認を求める傾向があります。
これは、外的な基準で自分の価値を測る習慣から生じます。
自分の内面的な満足感ではなく、他者からの外部評価に依存してしまい、常に承認を求める行動が生まれます。
承認欲求を満たす習慣
過去に承認を受けることで良い気分を感じた経験があると、同じように承認を求める行動が習慣化されることがあります。
承認を得ることで満足感や達成感を感じ、それを繰り返し求めるようになるのです。
外部からの承認が「報酬」として感じられ、それを得るための行動が繰り返されるようになります。
承認欲求を改善するコツ
自己肯定感を高める
自分自身を認める習慣をつけましょう。
小さな成功や進歩でも自分を褒めることが大切です。日々の出来事でポジティブな側面を見つけ、自己評価を高めるために使います。
他者からの承認に依存せず、自分自身の価値を内面的に感じることができるようになります。
目標を自分の価値観に基づいて設定する
自分の価値観や人生の目的に基づいて目標を設定し、その達成に集中するようにしましょう。
他人の期待や評価ではなく、自己成長や満足感を重視します。
自分の基準に従って行動することで、他者の評価に左右されず、達成感を得られるようになります。
他者と比較しない
他者との比較をやめ、過去の自分と現在の自分を比較する習慣をつけます。
「自分がどれだけ成長したか」「どんな進歩を遂げたか」に焦点を当て、他人と競争しないように意識します。
自分自身の成長に目を向けることで、他人の評価に対する依存を減らし、より自信を持てるようになります。
フィードバックを求めるタイミングを見直す
必要な時だけフィードバックを求めるようにし、他者からの評価を過度に求めないようにします。
フィードバックが必要な場面と、自己評価で十分な場面を区別します。
他者の承認に頼りすぎることを防ぎ、自分で評価する能力が高まります。
自分のパターンを分析する
自分の思考や行動パターンを観察し、承認欲求が強くなる場面や状況を理解します。
自己分析を行うことで、自分の行動がどのように他者の評価に影響されているかを認識できます。
自分の承認欲求を客観的に捉え、無意識のうちに求めている行動を制御できるようになります。
個人的な満足感を見つける
自己成長や個人的な満足感に意識を向けましょう。
自分がどれだけ成長できたか、何を学べたかに焦点を当て、内面的な充実感を得ることに集中します。
内面的な満足感を大切にすることで、外部の承認に過度に依存することがなくなり、自己価値が高まります。
感謝の気持ちを持つ
日々の生活で自分が持っているものや得ている経験に感謝する習慣を持ちます。
感謝の気持ちを持つことで、外部の承認を過度に求めなくなります。
感謝の意識が高まることで、今ある状況に満足し、過度な承認欲求を緩和できます。
専門家のサポートを受ける
自己肯定感や承認欲求が非常に強く、それが日常生活に影響を与えている場合、心理カウンセラーやコーチなどの専門家に相談することも有効です。
専門家のサポートを通じて、内面の成長や承認欲求のコントロールをより効果的に学ぶことができます。
承認欲求を改善する本質的な対処法
相手と適切な距離を取る
相手との距離の取り方を工夫することで、承認欲求を軽減することができます。
必要以上に近づかず、適度な物理的距離を保つことが効果的です。
また、心理的な距離も大切です。相手の言動に同調しないで、適度に心理的な距離を置くことで、客観的で冷静な対応が可能になります。
心理的な距離感は慣れるまで感覚的に難しい感じがするかもしれませんが、10メートル先の人と話している感じだったり、全く関心のない人と話している感覚が近いと思います。
このように、距離の取り方を意識することで、相手の言動に反応にしくくなり、承認欲求に振り回されにくくなります。
仕事をする目的を考える
仕事をしていると日々のタスクをこなすので精一杯の人も多いと思います。
そうなると、仕事の成果が気になり評価が気になってしまいます。
認められたい!という潜在的な想いがどうしても出やすくなりますね。
そんな時は、仕事をする自分なりの目的を考えてみましょう。
なんとなく大学を出た流れで会社に入った場合は目的が明確でないことも多いと思います。わたしがそうでしたね。笑
明確にしておかないと、決められたタスクをこなすことが勝手に目的になってしまったり、怒られないことや傷付かないことが目的になっている場合もよくあります。
お客さんに喜んでもらうであったり、自分の能力アップのためでもかまいません。
プライベートを重視したいから、そのための費用を稼ぐためということもあるかもしれませんね。
人生をどのように生きたいのか。ということにも繋がるので、生き方を考えることにもなるのでオススメです♪
インナーチャイルドを見つめる
子供の頃に何かをして親に褒められた経験は誰にでもあると思います。
特に小さなときは素直に嬉しいものです。
逆に兄弟が褒められて自分がそうでない時や、先生に同級生が褒められて自分がそうでない時は傷つきます。
その経験から誰かに認めてもらうことで自分の価値を図るようになることが多いです。
この心の傷がインナーチャイルドと呼ばれています。
インナーチャイルドは1度傷ついたらずっと潜在意識に残り続ける性質があります。ほんとに困ったものです。
このインナーチャイルドの蓄積は成人になるまで続き、それが大人になっても影響を与えます。
具体的には評価されないと価値がない。という強い想いに繋がり、無意識的に上司や顧客などの評価を求めてしまいます。
評価されないと傷くので、それを避けるために過剰に評価を求める感じですね。
このメカニズムを知らないと、相手の評価に振り回される人生になっていきます。
今の自分の判断や選択、思考パターンは子供の頃のインナーチャイルドが原因で出来ているといっても過言ではありません。
過剰に承認欲求を求めてしまっても、まだまだたくさんあるので人生をより幸せなものにしていきましょう。
まとめ
仕事では毎日のように上司や顧客から指示や要望がきます。
それをこなすのが仕事ですが、純粋な結果ではなく相手の評価を求めてしまうことがよくあります。
この記事では過剰に評価を求めないようにいくつかの方法をご紹介しました。
承認欲求は相手に認めてほしい!そうじゃないと傷ついてしまうから嫌だ!という潜在的な想いが基になっています。
これは子どもの頃に発生するのですが、大人になっても影響を与えます。
その傷ついた想いを改善すると本質的な解決に繋がります。
承認欲求は人間には当たり前にあるものですが、適切に対応すれば改善できるので、ぜひお試しください。