ITエンジニアのイライラ改善専門！インナーチャイルド・ヒーラーの山田純平です。
「部下の声が小さくて何度も聞き返さないといけない…」
「オンラインミーティングで声が聞こえづらいことでイライラしてしまう…」
このような悩みを抱えているプロジェクトリーダーの方も多いのではないでしょうか。
実は、声の小ささに対するイライラの裏側には、自分自身の内なる感情が隠されています。
特にIT業界では、締切に追われる毎日の中で、このような感情がより強く表れやすい環境にあるのです。
この記事では、職場でのコミュニケーションに課題を感じている方に向けて、
- 声の小ささが気になる本当の理由
- イライラを和らげるための自己理解の方法
- 職場での具体的な対処法と環境づくり
上記について、元ITエンジニアで現在はインナーチャイルド・ヒーラーの山田純平の経験を交えながら紹介しています。
イライラの感情は決して否定するものではなく、むしろ自分自身をより深く理解するためのきっかけとなります。
この機会に、より良いコミュニケーションの築き方を一緒に考えてみましょう。
声が小さい人へのイライラの原因と心理的背景
声が小さい人へのイライラは、単なる聞き取りにくさだけの問題ではありません。
その背景には、自分自身の心の中にある深い感情が隠されているのです。
以下では、このイライラの本質と、その奥に潜む心理的なメカニズムについて詳しく紹介していきます。
「聞こえない」というストレスの本質とは
声が聞こえないストレスの本質は、コミュニケーションの断絶への不安にあります。
特にIT業界のような正確な情報共有が重要な環境では、この不安がより強く表れる傾向があるでしょう。
「もう一度言ってもらうのが申し訳ない…」「この状況で聞き返したら、無能だと思われるかもしれない」といった思考が、ストレスを更に増幅させている可能性があります。
このストレスは以下のような形で表れることが一般的です。
焦りによる集中力の低下：
声が聞こえないことで情報を取り逃すかもしれないという不安から、かえって集中力が低下してしまいます。
コミュニケーションへの消極性：
聞き返すことへの躊躇いから、重要な確認もためらってしまう状況が生まれます。
業務効率の低下への懸念：
正確な情報共有ができないことで、作業の手戻りや遅延が発生するのではないかという不安が募ります。
声の小ささへのイライラは、実はプロジェクトの進行や成果への不安が根底にあることが多いのです。
幼少期のトラウマが及ぼす影響について
声の小ささに対するイライラの背景には、幼少期の経験が大きく影響していることがあります。
この反応は、過去の特定の出来事が現在の感情に影響を与える「トリガー効果」として説明できます。
「小さい頃、自分の言ったことを聞いてもらえなかった」という経験をお持ちの方は少なくないでしょう。
このような経験は、以下のような形で現在の感情に影響を与えることがあります。
承認欲求の強さ：
幼少期に十分な注目や理解を得られなかった経験が、現在の強い承認欲求につながっている場合があります。
コントロール感の喪失：
声が聞こえないことで状況をコントロールできない感覚が、過去のネガティブな経験を呼び起こすことがあります。
これらの影響は、特にストレス度の高い職場環境において顕著に表れる傾向にあります。
イライラの奥に隠れた自己否定の感情
イライラの根底には、多くの場合「自己否定」の感情が潜んでいます。
この感情は、特にIT業界のような成果主義的な環境では一層強く表れることがあります。
「なぜ自分はこんなことでイライラしてしまうんだろう」「もっと冷静に対応できないのか」という自責の念を抱いている方も多いのではないでしょうか。
自己否定の感情は、以下のような形で表出することが一般的です。
完璧主義的な思考：
些細なコミュニケーションの齟齬も許容できず、自分を責めてしまう傾向が強まります。
過剰な責任感：
相手の声の小ささは相手の特性なのに、それを自分でなんとかしなければという過度な責任を感じてしまいます。
このような自己否定の感情は、実は自分自身への高すぎる要求から生まれていることが多いのです。
イライラを和らげる3つの自己理解の方法
イライラの感情と上手に付き合うためには、まず自分自身の内側にある感情の声に耳を傾けることが大切です。
特にIT業界のような緊張感の高い環境では、自己理解を深めることで、より効果的に感情をコントロールできるようになります。
以下では、イライラを和らげるための3つの実践的な自己理解の方法について、具体的に紹介していきます。
小さな頃の自分の気持ちに寄り添う
声の小ささに対するイライラは、実は幼少期のあなた自身からのメッセージかもしれません。
自分の内なる子供の気持ちに気づくことは、感情の理解と調整の第一歩となるでしょう。
「なぜこんなにイライラするんだろう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
このような感情との向き合い方として、以下の3つのステップが効果的です。
気持ちに名前をつける：
イライラしている時、「小さい頃の自分だったら、このイライラを何て呼ぶだろう？」と静かに問いかけてみましょう。「イカリング、プンプンさん」など親しみやすく笑えてしまうネーミングがおすすめです。
優しく声をかける：
まるで小さな子供に話しかけるように、「そんなに焦らなくても大丈夫だよ」「ちゃんと聞こえているよ」と、優しく声をかけてみましょう。
感情を受け入れる：
「イライラするのは自然な反応だよね」と、その感情をまずは受け入れることから始めましょう。
自分の内なる子供の気持ちに寄り添うことで、イライラの感情は徐々に和らいでいくものです。
無意識の感情パターンを理解する
イライラには、特定の状況で繰り返し現れる感情のパターンがあります。
このパターンを理解することは、感情コントロールの重要なステップとなります。
「締切に追われている時に限って、なぜか相手の声が聞こえづらく感じる」という経験はありませんか。
イライラの感情パターンを理解するには、以下の3つのポイントに注目します。
きっかけを見つける：
どんな状況でイライラが強くなるのか、具体的な場面を思い出してみましょう。プロジェクトの締切直前や、重要な会議の直前など、特定のパターンが見えてくるはずです。
身体の反応を観察する：
イライラする時の身体の変化に注目してみましょう。肩に力が入る、呼吸が浅くなるなど、自分特有のサインを見つけることができます。
記録をつける：
イライラが起きた時の状況や強さを簡単にメモしておくと、自分の感情パターンが見えやすくなります。
無意識の感情パターンを理解することで、イライラが起きる前に適切な対処ができるようになります。
自分の中の不安と向き合う時間をつくる
日々の忙しさの中で、自分の不安と向き合う時間を確保することは重要です。
特にIT業界では、常に新しい課題に追われがちですが、定期的に自己との対話の時間を持つことで心の安定を保てます。
「そんな時間どこにあるんだろう」と思う方もいるかもしれません。
そんな方に向けて、実践的な時間の作り方を3つご紹介します。
朝の5分間：
出社前や仕事開始前の5分間、静かに自分の気持ちを確認する時間を作りましょう。この短い時間でも、心の整理には十分な効果があります。
通勤時間の活用：
通勤時間を自己対話の時間として活用してみましょう。スマートフォンを見る代わりに、その日の自分の気持ちを観察する時間にすることができます。イヤホンをして、ヒーリングミュージックを聞きながら自分の気持を見つめるのもおすすめです。
休憩時間の確保：
1日に1回、短くても良いので意識的に休憩時間を確保し、自分の気持ちを確認する習慣をつけましょう。上に書き出してみるのも効果的ですね。
自分と向き合う時間を持つことで、イライラの予防と効果的な対処が可能になります。
職場での具体的な対処法と改善のポイント
自分の内面と向き合った上で、実践的なコミュニケーションの改善に取り組むことが大切です。
特にIT業界のプロジェクトリーダーとして、チーム全体の生産性と心理的安全性の両立を図る必要があるでしょう。
以下では、職場環境でのコミュニケーション改善に向けた、具体的な実践方法を紹介していきます。
相手を思いやる会話の始め方
相手の声が小さい時こそ、まずは穏やかに対話を始めることが重要です。
特にプロジェクトの締切が迫る状況では、焦りから声を荒げてしまいがちですが、それは逆効果となります。
「相手を責めてしまって、後で後悔した」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
対話を始める際は、以下の4つのポイントを意識すると効果的です。
クッションになる言葉を使う：
「申し訳ありませんが」「よろしければ」といった言葉を添えることで、相手の心理的負担を軽減できます。
表情と声のトーンに気をつける：
穏やかな表情と落ち着いた声のトーンを心がけることで、相手も安心して話せる雰囲気を作ることができます。
質問形式で伝える：
「もう少し大きな声で話していただけますか？」のように、質問形式で伝えることで、命令調を避けることができます。
相手を肯定する：
言葉では丁寧に伝えていても、本音では相手にダメ出ししていることはとよくあります。笑。そうなると相手も自分がダメと思われていると察知しやすくなります。そうならないためにも、相手をありのまま認めて肯定するマインドは重要です。
このような配慮のある会話の始め方は、相手との良好な関係構築につながります。
気持ちを素直に伝えるコミュニケーション
相手の声が聞こえづらい時は、率直に自分の状況を伝えることが効果的です。
ただし、その伝え方には工夫が必要で、相手を責めることなく建設的な対話を目指します。
「どう伝えれば良いのか分からない」と悩んでいる方も少なくないでしょう。
効果的な伝え方には、以下の3つのステップがあります。
状況の説明：
「申し訳ありません。今の環境だと少し聞き取りにくい状況なので」と、まず現状を客観的に説明します。
自分の気持ちの表現：
「正確に理解したいと思っているのですが」といった形で、自分の意図を伝えます。
具体的な提案：
「もう少しはっきりとお話しいただけると助かります」など、建設的な提案を行います。
このように段階を踏んだコミュニケーションにより、相手も理解を示しやすくなります。
話しやすい環境づくりの工夫
物理的な環境改善も、コミュニケーションの質を高める重要な要素です。
特に在宅勤務とオフィスワークが混在する現代の職場では、環境面での工夫が一層重要になっています。
「環境を整えても、すぐに元の状態に戻ってしまう」と感じている方もいるかもしれません。
以下の3つの方法で、継続的な環境改善を図ることができます。
オンライン会議の工夫：
ヘッドセットの使用や、エコーの少ない場所の確保など、音声品質を優先した環境設定を行います。
対面での工夫：
背景の雑音が少ない場所を選んだり、適切な距離を保ったりすることで、より聞き取りやすい状況を作ります。
ツールの活用：
チャットやメモ機能を併用することで、音声コミュニケーションを補完します。
これらの環境面での工夫により、コミュニケーションの質が自然と向上していきます。
イライラした時の心理的な対処法
相手と適切な距離を取る
声の小さい人とは心理的な距離が大切です。
しっかり聞き取ろうとして、つい相手との距離感が近くなり同調してしやすくなります。
なので、適度に心理的な距離を置くことで、客観的で冷静な対応が可能になります。
心理的な距離感は慣れるまで感覚的に難しい感じがするかもしれませんが、１０メートル先の人と話している感じだったり、全く関心のない人と話している感覚が近いと思います。
このように、距離の取り方を意識することで、イライラを軽減することができます。
リフレーミングを活用する
声の小さい相手には、リフレーミングを活用すると効果的です。
リフレーミングとは、物事を別の視点から見直すことで、新たな理解や発見を得る手法です。
まず、自分のペースや先入観を一旦脇に置き、他の視点から見てみましょう。
「相手に伝える声で伝えるべき」、「はっきり話さないのはよくない」というフレームで見ていると、イライラしてしまいます。笑
なので、視点を変えて「緊張しながらも話しかけてくれている」、「本人は声が小さいという認識がないんだな」というフレームで相手を見てみると、相手のことを許しやすくなります。
このような相手のフレームを変えるリフレーミングは楽しい設定にするのが有効です。
また、リフレーミングのトレーニングとしては、いつも「選択肢を３つ考える」ようにしましょう。
ランチもいつものお店と固定しないで３つ考えてみたり、会社へ行くルートを３つ考えてみるのも効果的です。
いつも固定化されているものを緩めるのが目的なので、当たり前の選択ほど他に追加で２つ考えるようにしたいですね。
このように、選択肢を複数考える癖をつけることで、柔軟に物事に対処しやすくなります。
これらの方法を使って、イライラする状況を減らしていきましょう。
過去の体験を見つめる
子供の頃に親や先生に話をしたけど、ちゃんと聞き取ってくれず傷ついた経験は誰にでもあると思います。
小さな時は自信もないし、はっきりと意見も言いにくいですからね。
このような経験が心の傷として潜在意識に残り、インナーチャイルドと呼ばれています。
インナーチャイルドは１度傷ついたらずっと潜在意識に残り続ける性質があります。ほんとに困ったものです。
このインナーチャイルドの蓄積は成人になるまで続き、それが大人になっても影響を与えます。
具体的には「相手に伝わりにくい言い方はするべきではない」という固定観念を植え付けることになります。
固定観念は自分の中の当たり前なので、意識もしないことがいいですね。
だから、相手が小声で話すことで勝手に固定観念が反応して、イライラしてしまいます。
このメカニズムを知らないと、インナーチャイルドや固定観念に振り回される人生になっていきます。
今の自分の判断や選択、思考パターンは子供の頃のインナーチャイルドが原因で出来ているといっても過言ではありません。
なので、「～するべき、～してはいけない。」という発想が出たときには、どんな固定観念やその原因のインナーチャイルドがあるんだろう？と意識を向けてみてください。
「親から、ちゃんと分かるように話なさい！と言われたのを気にしているのか。」と気づければ、小声の相手もイライラしないで受け入れやすくなりやすいイメージです。
イライラしがちな人も改善の余地はまだまだたくさんあるので、人生をより幸せなものにしていきましょう。
メールマガジンではインナーチャイルドについても配信していますので、ご興味のある方はご購読いただけると嬉しいです。
まとめ
今回は、職場でのコミュニケーションに悩みを抱える方に向けて、
- 声の小ささが気になる原因と心理的背景
- イライラを和らげる自己理解の方法
- 職場での具体的な対処法と改善のポイント
上記について、元ITエンジニアでインナーチャイルド・ヒーラーである筆者の経験を交えながらお話してきました。
声の小ささへのイライラは、実は自分自身からのメッセージかもしれません。
締切に追われる忙しい毎日の中で、焦りや不安が知らず知らずのうちに蓄積していることでしょう。
そんな時こそ、自分の内側にある感情の声に耳を傾けてみましょう。
これまでのあなたは、仕事の効率や成果を重視するあまり、自分自身の気持ちを置き去りにしてきたのかもしれません。
でも、それは決して無駄な経験ではありませんでした。
むしろ、今のイライラという感情こそが、あなた自身をより深く理解するためのきっかけとなるはずです。
まずは今日から、イライラを感じた時に「小さな頃の自分に何か伝えたいことがあるのかな？」と、優しく問いかけてみてください。
その一歩から、より穏やかで充実したコミュニケーションが始まっていくことでしょう。
メールマガジンでは自分でできる感情に振り回されない方法や、インナーチャイルドの対処、自分らしく人生を楽しむコツを紹介しています。
一度きりの人生！後悔しないように楽しみたいですね。
