ITエンジニアのイライラ改善をサポートしている感情カウンセラーの山田純平です。
職場でのストレスは、30代の男性にとって深刻な問題です。
キャリアの中間地点に差し掛かるこの年代では、仕事のプレッシャーや人間関係、将来への不安が絡み合い、心身の健康に影響を及ぼすことが少なくありません。
「このままの人生でいいのか?」と考えることも増える時期ですね。
この記事では、30代男性が職場で経験するストレスの主な原因とそれに効果的に対処するための具体的な方法を紹介します。
ストレスをただの敵として扱うのではなく、それとうまく付き合って人生をより幸せに生きるための糧にしましょう。
30代男性が職場で直面するストレスの4つの原因
納期へのプレッシャー
ITエンジニアの仕事は納期との戦いとも言えます。(笑)
システムの本番稼働はITエンジニアにとって最も重要なイベントですからね。
この納期に余裕があればイライラすることも、グッと減るでしょう。
納期までにやることが決まっていて、そこがブレないのであれば計画的に進めやすいのですが、顧客要望の変更や追加、要員の不足、想定外の不具合や仕様変更など変動要素を挙げたらきりがありません。
「何が起こるかわからない。」という不安は常にあるように感じます。
このストレスとうまく付き合っていくことがポイントですね。
納期は大事ですが、上司や周りの人と相談して、ストレスを抱えこまないようにしましょう。
会社の評価や昇格への不安
30代は中堅社員として会社からも重要なポジションを担っていきます。
リーダーやマネージャーになると単に自分の作業をしていればOKという訳にはいきません。
部下やメンバーのことをサポートしつつ、自分のタスクをこなすプレイングマネージャーが通常だと思います。
どちらもこなしてこそのポジションなので、プレッシャーも高くなります。
また、作業者からリーダーのポジションに代わることで、評価の基準も上がります。
昇格を意識している人は過剰にプレッシャーを感じて頑張りすぎてストレスになりやすいと思います。
過剰な周りの評価や責任を手放して、自分なりのベストを尽くす意識が大事だと思います。
職場の人間関係の問題
人の悩みはほぼ人間関係にあると言われています。
気の合う人もいれば、苦手な人もいるのが通常ですよね。
ただ、相手と仲良くなれば人間関係が良くなると思いがちですが、仕事を進める上であればそうでもありません。
もちろん、相手に心を閉ざすという意味ではありません。
実際のところ、心理的な距離間は遠い方が相手の言動に反応しないで冷静に適切に対応しやすくなります。
相手のことを尊重しつつ、同調しない距離間を保つ感じですね。
他人事の感覚で相手と主体的に関われるといいですね。
仕事とプライベートとの両立の難しさ
30代になると結婚して家庭を持つ人も増えてくると思います。
また、友人や趣味の時間も大切でしょう。
ただ、リーダーやマネージャーになり自分に任される責任が大きくなると、プライベートの時間が確保しにくくなります。
どちらも大事だけど、仕事が終わらない、、という感じかもしれませんね。
このタイミングでは自分の生き方や立ち位置を見つめ直す時期だと思います。
仕事は人生の一部なので、プライベートとのバランスや優先付けを見直す良い時期ですね。
効果的な自己管理とストレスを軽減する7つの方法
ストレスは避けられないものですが、その対処法を学ぶことでより健康的で生産的な職場環境を築くことができます。
ストレスの対処法を身につけることは、職場でのストレスを効果的に軽減し、日々の業務を円滑に進めるために重要です。
今回は実践可能なストレス軽減の方法を紹介します。
リラックスの時間を持つ
ストレスを落ち着かせるには心理的なリラックスが有効です。
ただ、いつも忙しく働いているとリラックスの時間をわざわざ取るのは大変に感じるかもしれませんね。
いきなりリラックスするのも難しいかもしれません。
なので、ゆっくり散歩しながらゆっくり呼吸するくらいでもよいと思います。
体をゆっくり動かすことで忙しい日常から距離感を取りやすくなります。
また、息を吐く時に全身のちからが抜けていくイメージを加えてもいいですね。
仕事のスケジュールにリラックスの時間を入れるのも効果的です。
休憩やリラックスも仕事のうちなので計画的の取りたいですね。
体も心も整えて自分に優しく仕事をしたいですね。
完璧主義を手放す
納期は絶対に遅れない!納期厳守!という意識が強いと神経をすり減らし、ストレスを増やしてしまいます。
システムの本稼働となると納期厳守!なのですが、「遅れたらどうしよう。」という不安が大きいと「やばい、やばい」という想いが優先されてしまいます。
それを軽減するために「~しなければいけない。」「~してはいけない。」という想いを書き出してみましょう。
書き出すと「意外に多い、、」と感じるかもしれませんが、当たり前になっている思い込みや固定観念はたくさんあると思います。(笑)
簡単にやめられることから始めてみると少しずつ完璧主義が緩んでくると思います。
完璧主義は自分も周りにも絶対!を強制しがちですので、ご注意ください。
最悪の事態を考える
納期が守れなかったらどうしよう。そんな不安は常にあると思います。
でも、ITエンジニアの仕事は自分1人でやっている訳ではありません。
上司や有識者に相談や協力を依頼することもできますし、最悪の事態を考えてみるとそれほど大変ではないこともあると思います。
未来のことは完璧に想定できないので、もしかしたら、、みたいな不安はなくなりません。
なので、その不安が妥当かを具体的に検証するために、最悪の事態を考えてみるのは有益だと思います。
過剰な不安に振り回されないようにしたいですね。
過剰に不安を感じている場合は多いので、不安を具体的に顕在化してみましょう。
良い意味で適当に仕事をする
日本人は頑張りすぎる傾向があると思います。
自分の仕事が最低限ができていればOKだと思いますが、100点かそれ以上を求めてしまうことも多いのかもしれません。
より良いものを提供したいという職人気質のメリットでありデメリットだと思います。
日本人はより良いものを提供したい意識が強いと思いますが、自分がストレスで疲弊しているのであれば適当に仕事をするくらいの意識のほうが総合的に良いこともあります。
頑張りすぎて自分が疲弊しては人生楽しくありませんからね。
自分の幸せも考慮して、仕事と関わりたいですね。
周りの評価を手放す
仕事をしていると上司や顧客、リーダや部下の評価や反応は気になるものです。
でも、評価の基準や好みは人それぞれです。
だから、周りの評価を気にしすぎてもきりがないのが事実だと思います。
評価を気にする背景には嫌われたくない想いや承認欲求が関係しますが、気にしすぎていることも多いと思います。
評価されないと何が困るのか?嫌なのか?を考えてみると、少しずつ周りの目が気にならなくなってきますよ。
周りの評価を気にしすぎると自分らしさが減じてしまうので注意してくださいね。
相手との距離間を取る
上司や部下、顧客との距離間が近いとストレスを生みやすくなります。
相手との距離が近く同調してしまうと、相手の言動に反応しやすくなりますからね。
ただ、一般的に子供の頃から親に同調して成長するのが通常なので、それが自動的に習慣になってしまうものです。
なので、意識的に相手と距離感を取ることがオススメです。
全く知らない人や宇宙人と話をしているくらいの他人事感があるといいですね。(笑)
相手に好かれたかったり、評価が気になると同調しやすくなるので、それらを手放すことも有効に働きます。
相手に認めてほしい、好かれたいという想いが同調を生みますのでご注意ください。
自分の幸せを見つめ直す
役職が上がったり仕事で責任を与えられるとそれを絶対にやり遂げようと思ってしまいがちです。
でも、仕事は自分の人生の一部なので、仕事の結果が全てだと思うと頑張りすぎてしまい、人生の幸福度が下がることになります。
そうならないためにも、改めて「自分の幸せとは何か?」を見つめてみるのがオススメです。
海沿いでゆっくり過ごしたい。というのが幸せに感じるかもしれませんし、家族と過ごせる時間を一番大切にしたいと思うかもしれません。
自分の幸せの基準は人それぞれでいくつもあると思いますので、思いつくままに書き出して整理してみましょう。
仕事とそれ以外のバランスがつかめるといいですね。
自分の幸せの軸が見つかるといいですね。
まとめ
この記事では、30代男性が職場で直面するストレスの原因とそれに効果的に対処する方法について詳しく紹介しました。
役職が上がるとより高い成果を求められたり、プロジェクトや部下の結果も気にしないといけません。
また、家庭を持つようになるタイミングでもあり、仕事とプライベートのバランスも重要になってきます。
仕事もある程度覚えて一人前になってくる時期なので、「今後の人生をどう生きるか?」考えることも増えそうですね。
年代的にも職場でのストレスは避けられないものですが、適切に対処することでストレスを軽減することができます。
自分の幸せを大切にして仕事とちょうど良い距離感を取っていきましょう。
一度きりの人生なので自分の幸せのために生きたいですね。